FC2ブログ

Storytellers Cafe

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「グエムル 漢江の怪物」

もうほとんど上映終わりかけの「グエムル 漢江の怪物」を観てきた。韓国映画、というか東アジアの映画ってほとんど観たことがないんだけど、ポン・ジュノ監督の前作「殺人の追憶」がおもしろかったので。

一言で言うなら、怪獣映画の皮を被った反ブッシュ政権映画、と思わせといてダメ家族の再生物語、でもやっぱり体制批判映画、かと思えばハリウッド映画の皮肉パロディ、時には王道のパニック映画風、しかし場違いなボケが入る!と、結局ジャンルごった煮のミクスチャー系娯楽映画とでも言うんでしょうか。(全然一言じゃないし。)受けつけない人には全く受けつけないだろうこのノリ、私はなかなか楽しめましたよ。ナンセンスな展開や政府批判のあたりがなんかテリー・ギリアムの「未来世紀ブラジル」みたいで。

欲を言えば、前半の葬式シーンくらい不謹慎で笑える部分が後半にもっと出てくればよかったとか、テーマをあんまり分散させない方がよかったんじゃないかとか、ちょっと湿っぽくて臭い部分が鼻についてきたりとか、特殊部隊(「モンスターズ・インク」のCDAに見えて仕方なかった)の黄色ガスって結局意味あったの?などなどあるわけだけれども。結末に賛否両論あるらしいけど、あれは優等生すぎるくらいバランスのとれたものだったと思います。個人的にはもっとブラックな終わり方(例えば…黄色ガスで全員死滅とか)を期待してもいたんだけれど、最後の最後の親父の行動(ネタバレ→足でTVのニュース消し)に充分なアナーキズムを感じたので、まあいいかなと。

それにしても、「殺人の追憶」といい今作といい、徹底的にダメ人間を描くのが得意な監督のようですね。そしてまた、主演のソン・ガンホはダメ人間を演じるのが上手すぎる。主人公がヒーロー的活躍を見せる普通のパニック映画を期待して観たなら、ガンホさんのマヌケ面を眺めているだけでいらいらいらいらフラストレーションたまりっぱなしの2時間になったことでしょう。ダメ人間をリアルに描くというのは、鋭い人間観察があって初めてできること。人間くさい映画として、好感が持てました。

どうでもいいけど気になったのは、あの微妙な感じのテーマ曲。心なしか“ウンザウンザ”してないか。中欧か。そんな気がするのは世の中自分だけかと思ったんだけど、さっきググってみたら同じように感じた人も結構いるようで、ほっとしました。ジュノ監督はクストリッツァ意識してみたんだよね。うんそうだ。きっとそうだ。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://dstories.blog9.fc2.com/tb.php/95-90b368d0
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。