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「RENT レント」

RENT レント」(2005年米)を観てきた。

元のブロードウェイミュージカルは未見だけど、たぶんいい舞台なんだろうな、と思わせる映画でした。いいなと思えた部分が全部、舞台の良さっぽかったんだよね。映画化されてこそのおもしろさ、みたいなものはほとんどなかったような気がする。正直、サントラだけ買えば済む作品かも?という思いが何度かよぎった。

それにしても、80年代風ミュージカルの想像を絶するベタさにはまいったね。人が突然歌いだすミュージカルの形式には全く抵抗がないし、むしろ好きな方だけど。思いっきり古臭いロック調で「払えないよ、家賃(レント)!」と来たのには、ガクッとなってしまった。(レントって、家賃以外の意味も込めているんだろうけど。)そういや当時、バンドブームで貧乏アーティストみたいなんが流行ったっけ。思えば80年代末から90年代前半という時代自体、気恥ずかしい時代だった。出てくる問題も、NYの荒廃、貧困、ドラッグ、AIDS…96年の舞台公開時には鮮烈だったんだろうけど。80年代の人たちに「今日を生きろ!」と言われても、ねぇ。

元のミュージカルだったら、あの時代に思いを馳せて観ればいいんじゃないかと思う。ただ、映画作品としてはどうなのかなと。見せ方も、映画としての工夫が足りない感じ。その点、「シカゴ」なんかはすごかったんだなぁとしみじみ思った。あの囚人タンゴの迫力と比べると、「レント」のタンゴシーンの痛々しいこと。あと、抗議ライヴ…見ている方が恥ずかしい。なんとかして…。

唯一、映画の演出としていいなと思えたのは、エンジェルとコリンズがNYの街を歩きながら歌うシーン。映画的で、爽やか。そういえばエンジェルって、「ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ」に出てきたむさい奴が演りたがってた役だったなぁ。確かにいい役だよな。

出演者は揃って上手くて、全編に歌が溢れてて、決してひどくつまんない映画ってわけじゃなかったんだけど。エンドロールで気づけば、周りの若い子たちみんな泣いてたし。素直に楽しめないのはやっぱり自分の感覚が年をとり過ぎてしまったから?それとも、もっと若い世代には80年代末が新鮮に映るのでしょうか…うーん。

いまひとつ入り込めなかったのは、観ている途中で、これって私が好きなアキ・カウリスマキの「ラヴィ・ド・ボエーム」と原作一緒じゃん!(正確には、「レント」の方は原作小説をオペラ化した「ラ・ボエーム」がベース)と気づいてしまったせいもあるかも。「レント」とは似ても似つかない映画なんだけど…一度思い出したら、あの“雪の降る町を”が頭の中で渋ーく鳴り響いて…。どっちかっつーと、そっちのがロケンロールかなと思いました。
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