FC2ブログ

Storytellers Cafe

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「バス男」

「バス男」(Napoleon Dynamite:2004年米公開)DVDようやく観ました。すでに全国何十万人もの人がつっこんだ後だと思うけど、

どこが“バス男”だバカタレが
(Idiotを“バカタレ”と訳す字幕のセンスは好きです。)

世の中ひどい邦題は数多くあれど、ここまでなのは聞いたことないかも。“ナポレオン・ダイナマイト”はオタクの話じゃなかった!バスなんか1回乗っただけだった!とまあ、いまさらながら絶句したわけです。

ベタなアメリカンコメディーかと思ってたら、かーなりユルユルの世界を素で描いてる映画で。アイダホのど田舎に住むダサい人たちのべろーんとした日常。なんか気持ち悪いけど、好きにならずにいられない。そんな感じ。

ストーリーは一応あるけれどどうってことなくて、それよりキャラがおもしろい。だって主人公の名前がナポレオンで、ガリでメガネでカーリー頭で口が半開きで常にTシャツイン。ペットはラマ。特技は利きミルク。部活は女の子しかいない“ハッピー手話クラブ”。バイトは自給1ドル。今欲しいものはウエストポーチ。Gosh! 素晴らしきかなナポレオン・ダイナマイト。あまりのイケてなさに目が離せない。

ナポレオンの家族や学校の仲間も、当然ダメな人々。負け犬系映画という点では、あの「チキン・リトル」を凌ぐかも。ナポレオンの兄ちゃんが、リアルにキモくてウヒー。ナポレオンたちをいじめる連中だって、傍から見たら相当にダサい。学校の人気者で、「チキン・リトル」のフォクシー・ロクシーみたいな女の子(ヒラリー・ダフの姉ちゃんらしい)とか、あーいるよねぇ、こういうしょぼい高校生。そういうのを、とりたててバカにするわけでもなく、ちょっと離れたところから淡々と描く視点の愉快さ。

負け犬が努力してマトモな連中を見返す、なんていうありふれた展開にならないところが素敵。ナポレオンは、ダサい自分を恥じたりなんかしない。人並みになろうなんて端から思ってない。興味あることはあれこれやってみるし、臆せずに女の子を誘ったりもするし、そのまんまで毎日ちゃっかり充実してそうなんだ。こんなにイケてないのに天然に前向き。いいんじゃないそういうの。

たぶんこの映画、ナポレオン・ダイナマイトというキャラの存在に説得力がなければ、だから何?で終わってしまったはず。ナポレオンを演じたジョン・へダーがとにかくすごい。この先どんな役で出てきても、このイメージがつきまとってしまいそうだけど。(「ジャスト・ライク・ヘヴン」のオカルト男も今思えばナポレオン系だったし。)この路線を貫くのもひとつの方法だろうけど、個人的には、イメージを180度変えるような役で見てみたいなぁ。素顔はわりと普通っぽいもんね。それで、忘れた頃にまたナポレオンとして戻ってきたら笑える。

DVDの特典として収録されてる、長編映画の元になった短編がとてもいい感じ。こんな風に、ナポレオンたちのその後を10分くらいの短編にしてくれたらいいのに、と思った。数年に1回撮るシリーズとかで。ナポレオンとお仲間たちの成長(のなさ?)を見守り続けてみたい。

そういえば、ナポレオンと仲良くなる微妙な女の子は、子役として有名だったティナ・マジョリーノ。「コリーナ、コリーナ」のあの子がこんなに大きくなるなんて…自分も年をとったわけだ、としみじみしました。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://dstories.blog9.fc2.com/tb.php/74-9b67f652
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。