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「ベルヴィル・ランデブー」

観たです。ようやく。絵だけで食わず嫌いしてたフレンチ・アニメーション「ベルヴィル・ランデブー」(LES TRIPLETTES DE BELLEVILLE:2002年)。

大抵、私の食わず嫌いは食ってみたら気に入ったというオチが多いんだけど、今回は、食っても嫌いでした…ゴメンナサイ。世界的に絶賛されてるのに…ショック。以下、マイナスコメント中心なので、気を悪くしそうだったら読まないでください。ゴメンナサイ。

やっぱりあの絵はダメ。なんか、小さい頃よく見た怖い夢にそっくりでうなされそう。趣味が合いさえすれば、素晴らしく楽しめる映像世界だとは思うんだけど。病的なほど描き込まれた背景とか、独特の色使い、悪意を感じるほど極端にデフォルメされたキャラクター…ここまで独自の世界を貫いた映像、確かにすごいのはわかったさ。でも怖いのさ。

個人的に、度々出てくる犬の夢のシーンだけは妙に気に入った。シュールな感じとか大胆なアングルとかが、なんとなくコーエン兄弟の映画みたいで好き。

冒頭の部分(TVの映像という設定)だけ、アニメーションのタッチが全く違っていた。古き善きハリウッドというか、シリー・シンフォニーの頃のディズニーを少し髣髴させる感じなんだけど、これがまた気味が悪い。本編?になると、70年代の「おしゃれキャット」みたいに線の汚い絵に変わる。徹底したアートスタイル。シルヴァン・ショメ監督ってよっぽどの完璧主義者なんだろうなぁ。

お話は、誘拐された孫を救うため、パワフルなばあちゃんがダメ犬を連れて奮闘するというのがおもしろい。が、全体を流れる閉塞感というか、閉ざされた世界観が受けつけなかった。音楽もアンニュイな感じだし。毒のあるものが決して嫌いなわけではないが、この世のすべてに対して肯定的になれないような、嫌悪感に近いものをこう見せつけられるとね…。ショメさん、人生はもっといいもんだぜ、明るい部分を見てみなよ、と言いたくなってしまったのは単に私の感性がお子ちゃまだからでしょうか。

とにかく、アメリカが嫌い、ハリウッドが大嫌い、というのはよくわかった。悪役の醜い顔がハンバーガー屋の看板に被り、お金のないばあちゃんがデブの店員に英語で追い出される。大都会ベルヴィルは、NYのようでもあり、シンデレラ城のようでもあり。アメリカ批判、グローバリズム批判は、やり方によっては痛快なものだけど、この場合は理由のないただの毛嫌いみたいな感じがして、大人のアートを狙った作品としてはマイナスになってしまった気がする。

特にすごいのがね、隠れキャラっぽくミッキーマウス型のウンコが出てくるとこ。あれには目を疑ったさ。下品な話で悪いけど、だって本当にウンコだったんだよ、ウンコ!(って連呼するなよ…)それも、アハ、クソミッキー!みたいに笑える雰囲気じゃなくて、なんというか、クラスの人気者を妬んでこっそり靴にウンコつけとくみたいな、陰湿な感じでこそっと出てくる。いやーまいったね。アメリカのアイコンとしてのミッキーマウスが皮肉の対象になるのは自然なことなので、別に、ミッキーを汚して!なんて怒る気はさらさらないんですけど。こんなやり方じゃ笑えませんことよ。まあ、ジ○リが配給したがるわけだわ。(しかし、DVDは当然ブエナビスタ…ああ世の中って複雑。)

執拗に出てくる蛙の怖い描写にも、よくわからない悪意が感じられた。蛙がダメな人は絶対見ちゃいけませんね。トラウマになること確実。特に蛙嫌いじゃない私だって吐きそうになったぞ、あれ。

でも一番怖かったのって何かっていったら、魔女みたいな三人姉妹よりフレンチマフィアより結局あの孫だよなぁ…。最後に僅かな人間的成長を見せたとはいえ。ああでも、孫がああなっちゃったのは元はといえばあのばあちゃんのせい…あはははは~(怖い)。やっぱり、ショメさん人間嫌いでしょ?
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