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「リロ&スティッチ スペシャルエディション」その2

「リロ&スティッチ」スペシャルエディションDVDの、DISC 2をざっと観終わった。

断片的な映像特典ではなく、2時間以上に及ぶひとつのメイキング作品。普通の映画作品のようにチャプターに分かれていて、各チャプターの終わりで、話題に関連する資料を観るか、そのまま次のチャプターに進むかという選択ができるようになっている。

あまりにも充実した内容なので、関連資料や細かい点については次回書くとして、今日はメイキング作品全体の感想を。

最近ディズニーのスペシャルエディションDVDは、メイキングに力を入れたものが多くなってきたが、今まで観たことのあるどんなメイキングと比べても、間違いなくこの作品が“No ka 'oi”(ナンバーワン!)

特典映像なんていうオマケ扱いじゃとてももったいない。ユニークなドキュメンタリー作品として完成している。これだけが1枚のDVDとして売られていたとしても、絶対買うよ。映画館で上映してほしいくらい。大げさだと思われるかもしれないが、途中で何度も声をあげて笑って、観終わった後は、ぽろぽろ泣いてしまった。

いい意味で、ディズニーらしくないところがおもしろい。

クリス・サンダース&ディーン・デュボア監督自身が、このメイキング製作にかなり携わったんだろうな。一見とりとめのないシーンや証言に、独特のリズムがある。なんだかアーティスティック。例えば、関連資料の方になるが、リック・スルーターがのんびり釣りをしながら水彩画について語るシーンの渋さ。クリス・サンダースのスケートボードのシーンは、ミュージックビデオの1ショットみたいに格好いい。(クールに葉巻をくわえて出てきたクリスが、けほけほっと煙にむせるのがまた、お約束だけど笑える。)クリス&ディーンが、マーク・ケアリイ・ホオマルに指導されて一生懸命フラのステップを踏んでみるエピソードは、まるでコメディ映画の1シーンだ。ヨーロッパのホテルのブレックファストでのプレッツェルやジャムの熱演(もちろんクリスの仕業)は、そのまんまシュールな短編作品になりそう。

今まで名前や文章でしか知らなかったクルーの何人かに、映像で出会えたのも新鮮だった。クリンナップアーティストのクリスティン・ローレンス・フィニーさん、素敵。アニメーターのバイロン・ハワードって、こんなに格好よかったんだー。驚くほど魅力的な人ばかり。

外見で人を判断しちゃいけないとはいうけれど、自分がいいと思う映画や音楽って、作っている人を見ても、素敵だったりする。逆に、この映画苦手だなぁとか、アニメーションでこのキャラクター受けつけないなぁなんて思った場合は、監督や監修アニメーターを見て、ああ、やっぱり苦手かも、ということが多いし。それは、顔かたちがどうこうって意味じゃなくて。生理的なもの、というと語弊があるかもしれないが、自分が好感を持てるものを作っている人からは、自然と惹きつけられるオーラが出ているという感じ。「リロ&スティッチ」の場合、関係者が揃いも揃って、自分にとって魅力的なんだよね。これだけ自分のツボにハマる映画になったっていうのも納得しちゃう。

ただ、当時のWDFAのボス、トマス・シューマッカーが映る度に、笑いを堪えられなかったのは事実。前に読んだJim Hillの記事で、ピクサーの「Mr.インクレディブル」に出てくる猫を助けてもらうおばあちゃんは悪意を込めて彼をモデルにしてるなんて書いてあったのを思い出してさー。確かにそっくりなんだもの。

それはともかく。このメイキングを観ていると、映画本編とは違う意味で、生きる力が沸いてくる気がする。仕事や日常生活がうまくいかない時は、誰にでもある。この映画を作った人たちも同じ。1984年にスティッチが誕生してから、2002年に映画が公開されるまでの苦労の数々。テストスクリーニングで期待した反応が返ってこないことに悩んだり、会心の出来だったクライマックスを変更せざるを得ない事件が突然起こったり。そんな中でも、新米監督コンビは、ヴィジョンを共有できる仲間や思いがけない協力者に出会い、人生の先輩に教えられ、困難を乗り越えて作品を育てていく。この一作で自分たちがディズニーフィーチャーアニメーションをリードする存在になろうとは、夢にも知らずに…。

そう、このメイキングは、「リロ&スティッチ」製作過程の実録であると同時に、クリスとディーンという、ちょっと(?)変わったクリエーターのサクセスストーリーでもあるのだ。

奇跡的な作品を生んだふたりと素晴らしき仲間たちに、そして、このふたりにチャンスをくれたディズニーに、改めてMahalo!
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