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「黒猫・白猫」

すっかりエミール・クストリッツァ映画が自分の中で熱い今日この頃。観たかった「黒猫・白猫」('98年公開)のDVD、勢いで買っちゃった、買っちゃった。わーい。

んー、なんかすごいコメディでしたねえ。

**以下、ややネタバレ**

最初の方は、あんまりノレなかった。ジプシーの暮らしって馴染みがないし、おじさんがわらわら出てきて、みんな髭面のニコラス・ケイジに見えてきちゃうし。(←普通はそんなことないはず)

話の展開も、途中まではちょっとフラストレーションが溜まって素直に笑えない。DVDのあらすじ紹介なんかを読むと、石油列車の強奪を目論む男の話みたいなんだけど、実際は、それが失敗した後に起こった政略結婚(?)をめぐるドタバタ劇がメイン。(まあ、この映画の場合、あらすじを紹介するのは難しいというか、あんまり意味がない気もするんだけど。)

借金が返せなくなった男は、息子をマフィアの妹と結婚させる約束をしてしまい、そこから物語の中心は、強制結婚に巻き込まれる若い世代にシフトしていくのだが、誰が一番悲惨って、マフィアの妹。25歳になっても嫁に行かないのは不名誉だと、無理やり結婚させられるんだけど、今まで結婚できなかった理由が、「チビだから」(だからあだ名はテントウムシ)。ひでーよひでーよそんなの!!

でもね。結婚式当日になってから、話がどんどんおもしろくなっていった。映画的に、こんなに濃くっていいんでしょうか、という密度とハイテンションで最後まで突っ走る。テントウムシちゃんも、しっかり幸せになるんだねー。よかった。まるでシンデレラみたいに王子様に出会う展開。あの状況でシンデレラ!?とツッコミつつも、微笑ましい。

若い恋人たちは自由を求めて外の世界に出て行き、それを見送るのは人生経験豊かな年寄り世代。面倒を起こしたしょーもないおっさん世代も、相応のトホホな罰を受け、どこか哀愁が滲み出て…文句なしのハッピーエンド。結局この映画、大らかな愛の讃歌だったのね。

先日「ライフ・イズ・ミラクル」を観て、クストリッツァ作品から深刻な面がなくなったというか、ずいぶんマイルドになったなぁと思ったんだけど、すでにこの作品ではじけちゃってたんだ、と納得。今思えば、「アンダーグラウンド」、「黒猫・白猫」と来て、その折衷みたいに落ち着いたのが「ライフ・イズ・ミラクル」だったのかな。そういえば、元気な女の子が出てくるようになったのもこの作品からかもね。

個人的には「ライフ・イズ・ミラクル」の方が好きかなーと思いつつ、これはこれでハマってしまったので、これからもリピートして観たいと思う。1つの作品に収めるにはもったいないほど、絵になる素敵なシーンがたくさん出てくるんだ。ひまわり畑とか、アヒルの大群とか、宙吊りの死体とか…(死体が素敵っつーのはいかがなものかと思うけど。)ミュージックビデオ見ながら踊り狂うヒロインもかわいかったし、テントウムシの脱走シーンもかわいかったし、もちろん、タイトルキャラの猫たちもかわいかった。ああでも、マイベストシーンは、廃車を貪り食うブタ!

あと、主題歌が最高でクセになる。この曲のミュージッククリップ、「SUPER 8」のDVDに収録されてたから、あっちも欲しくなってきた。この映画を観て、クストリッツァの息子が女装してた意味がやっとわかったし(笑)

そういえば、「SUPER 8」を観た時、今までのクストリッツァ映画の音楽はすべてノー・スモーキング・オーケストラが担当してたんだと勘違いしてしまったんだけど、「黒猫・白猫」からだったみたい。でも、「アンダーグラウンド」('95年)にもノー・スモーキングのボーカルのDr.ネレがカメオ出演していたらしいし、この頃から無関係ではないのか?素人にはわかりません…。

さらにDr.ネレ、「ライフ・イズ・ミラクル」ではどのシーンに出演したの?なんて思っていたけど、主人公の奥さんと駆け落ちするハンガリー人の役だったそうで。どのシーンどころか、思いっきり出まくりだったじゃん…。どうせ私の観察力なんてそんなもんです。とはいうものの、「SUPER 8」のミュージッククリップのネレは異常に格好良かったのに、あのハンガリー人役にちっとも惹かれなかったのはどういうわけか?と思って、最近の彼の写真を見たところ、なんか、印象が別人みたいになってました…。数年の間に、顔回り、お腹回り、肉付きがよくなって普通のおじさん化してしまったような…気のせいか?映像で確かめたいね、こりゃ。ヨーロッパではノー・スモーキングのツアーDVD“ライヴ・イズ・ア・ミラクル”が出るそうだけど、日本じゃ無理だよねきっと。

とりあえず「ライフ・イズ・ミラクル」、早くDVD化されないかなー。
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