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「ホームオンザレンジ」メイキング本

大変にいまさらながら、「ホーム・オン・ザ・レンジ」のメイキング本にあたる“Home On The Range: The Adventures of a Bovine Goddess”を読んだ。
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なんでこんなに時機を逸したかというと、表紙がこれだったから、メイキング系の本に見えなくてスルーしてしまっていたため。ただの子ども向けの絵本だと思い込んでた。

うんでも、子ども向けっていうのは当たってたかもしれない。映画のメイキング/アート系の本として、大人が楽しめる内容じゃなかった。それどころか、つまんなすぎて…なんだこれ…?というのが率直な感想。

何がいけないかって、設定が“主演女優マギーが書いた本”。なんとも恐ろしいことに、この本によると、「ホーム・オン・ザ・レンジ」はアニメーションじゃなくて実在の動物俳優たち(!?)による実写映画だったことになってるのだ。

おかげで、あんなに豪華だったボイスキャストの存在は全く無視されているし、アニメーターたちは、“演技指導者”として紹介されるという苦しすぎる展開に。手描きアニメーション集大成の作品なのに、アニメーションへの言及ができないってどういうことよ。際立ったアートスタイルの背景画も、ロケ地という設定のために曖昧にごまかされた記述で終わっている。

しかも、マギーのふりをした文章の寒いこと…。いちいち動物がらみのギャグというか駄洒落を使うんだが、ひとつも笑えなかったのは、自分の英語力のなさのせいだけでもないと思う。正直、この本のせいでマギーというキャラクターへの愛着が揺らいできた。

この手のメイキング本って、アニメーション製作の舞台裏が知りたいから読むもんでしょ?架空の舞台裏をわざわざ捏造するなんて、理解に苦しむ。これが遊び心とか、この作品にぴったりなアプローチだなんて思っているなら、そりゃあ哀しい勘違いってもんよ。

目新しい切り口のメイキング本を作りたいという気持ちは、わからなくもない。最近のディズニーのメイキング本は、作品毎に特徴あるおもしろいものになってたから。でもこれに限っては、ストレートに製作過程を語ってくれた方がどんなによかったか…と読みながら歯がゆくなった。

著者は、ディズニーの子ども向け絵本をよく手がけている人。子どもにも親しみやすいメイキング本を、という目的があったのかもしれないけど、だったら大人向けを別に作ってくれないと。この手の本のニーズがあるのは圧倒的に大人だと思うんだけど、どうなの?

「ホーム・オン・ザ・レンジ」の場合、この先、新たな関連本が出るなんてことはあり得ないだろうし、2枚組スペシャルエディションDVDもまず作られないはず。だからこそ、唯一のメイキング資料がこれっていうのは残念すぎる。情報としては、これ1冊よりDVDについてた短い映像特典の方がよっぽど充実していたくらい。製作途中のコンセプトアートやストーリーボードも載ってることは載ってるけど、少なくて物足りない。

…困った。好きな作品を応援するという意味では、関連品として人にも薦めたいのだけれど、こればっかりは誰にも薦められないなぁ。あまりにも子ども騙しで、ツッコミを入れて楽しむことすらできない。まあ、呆然としてみたい人なら読んでみてもいい、か…?苦しい…。
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