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「ライフ・イズ・ミラクル」

久々に映画館で映画を観る。エミール・クストリッツァ監督の「ライフ・イズ・ミラクル」。

クストリッツァ作品は、「パパは、出張中!」('85年)「アリゾナ・ドリーム」('93年)「アンダーグラウンド」('95年)の3作しか観たことないが、どれも大好き。(「黒猫・白猫」も観たいんだけど、レンタル店では常に貸し出し中…買えってこと?)特に「アリゾナ・ドリーム」は、一時期好きな映画を1作だけ挙げるとしたらこれを選んでいた、というくらい思い入れのある作品。そんな巨匠の最新作、しかも、主演は「アンダーグラウンド」で一番感銘を受けたイバン役の人。ときたら、期待して観に行かないわけにはいかないでしょう。

期待してよかった。期待以上の映画だった。

内戦中のボスニア。妻に駆け落ちされ、最愛の息子を徴兵されて敵軍の捕虜にとられた孤独なセルビア人男性のもとに、捕虜交換のための人質として、若いムスリム女性がやってくる。敵同士なのに、惹かれ合うふたり。言ってみれば旧ユーゴ版ポカホンタス。タイトルもやけに感傷的だし、ロマンス色が強い?と思わせといて…。

やっぱりクストリッツァ。序盤から、騒々しさ絶好調!まるで酔っ払ってるみたいな高揚感。映画の前半はひたすら、不条理で滑稽でエネルギッシュなバカ騒ぎ。これがたまんない。主人公の奥さん役の人が最高だった。彼女の凄まじいオペラシーン、映画館じゃなかったら一緒に踊り狂ってたところ。

ヒロインが登場する中盤からは、ちょっとテンポが落ちるんだけど、待ってました、の飛ぶシーン。クストリッツァ名物、人が空飛んじゃう。飛行する、というよりふわふわ浮遊する感じ。これがまた、たまんない。いつまでも観ていたくなる。

映像の美しさに息を呑んで、ハイテンションな音楽に気持ちが高ぶって、滑稽で鋭いセリフにはっとさせられて、どん底にいながら突き抜けたように明るい人たちの物語に感情が爆発しそうになって…こんなに贅沢な映画体験ってあり?

主役のスティマチは、「アンダーグラウンド」とは全くイメージの違う役だけど、相変わらず素晴らしかった。ヒロイン役の子も初々しくてかわいかったし、現代っ子な息子とか、善良な軍人とか、やたら派手な義姉とか、クレイジーな脇役の人たちもみんな活き活きしてる。それから、動物の使い方がニクすぎ。犬猫、クマ、ネズミ、ヒヨコ、馬、ロバ…。

事前情報を入れないで観たので、ラストはそう来たか、とちょっと意外だった。こんなに穏やかで優しい映画だったとは。意外だけど、じんわり心が温まる。

「死ぬことは簡単、生きることは苦しい」という言葉が印象的だ。それでも、人は生きていく。だから、人生って愛しい。悲惨な現実を知り尽くした上でのオプティミズムの力強さ。

人生の宝物になる作品を、ありがとう。心から叫びたくなった。
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コメント

本当に素晴らしい映画でしたね~~~
トラックバック張らせてくださいv
これからもどうぞよろしく!!

  • 2005/08/15(月) 17:56:38 |
  • URL |
  • ハシモト ユウコ #hffKEIh6
  • [ 編集 ]

同感!

ホントに「贅沢な映画体験」でしたよねぇ。

  • 2005/08/17(水) 13:59:26 |
  • URL |
  • かえる #-
  • [ 編集 ]

コメント&トラックバック、ありがとうございました。
この映画の素晴らしさを、たくさんの人と共有したいですね!

  • 2005/08/18(木) 23:45:47 |
  • URL |
  • Nao #mQop/nM.
  • [ 編集 ]

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ボスニア発ご機嫌ムービー!

最高~に人生が愛しくなるスーパーな映画を見たよ!皆さんにも絶対見て欲しい!『ライフ・イズ・ミラクル』(タイトル、原題のままなんだけど、もうちょい工夫した方がいいんじゃないだろうか??似たようなタイトルの映画沢山あるし、このタイトルには魅力を感じないな~...

  • 2005/08/15(月) 18:11:07 |
  • 感激コンサルタントの日常的観劇ブログ "Knock, and the door"

『ライフ・イズ・ミラクル』

これぞ映画の醍醐味。圧倒的な映画力。ミラクルな至福感に包まれる。エミール・クストリッツァは五本の指に入るお気に入り監督。彼の作品には私が映画に求めている多くのものが溢れていた。その映像と音楽に身を任せるだけで楽しくて仕方ない。全てのものたちが躍動し、悲劇

  • 2005/08/17(水) 13:57:24 |
  • かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ODYSSEY
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