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「クロッシング・ザ・ブリッジ」

ファティ・アキン監督の「クロッシング・ザ・ブリッジ ~サウンド・オブ・イスタンブール」(Crossing the Bridge: The Sound of Istanbul 2005年独・トルコ)を観てきた。

ファティ・アキンの映画って、なんとなく自分の好きそうなニオイがして気になっていたんだけど、今まで見逃してたんだよね。(「愛より強く」はDVDが出てるから近々観るつもりだけど、どっちかと言えば「太陽に恋して」が気になってる。DVD化されないのかしら…)最初に観るのが音楽ドキュメンタリーっていうのは、入門編としてはちょっと違う気がするけど、たぶん音楽に重点を置いてる監督だからこれもアリかなと。

しかし、音楽ドキュメンタリーっていう分野は、個人的には得意じゃなかった。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」にしても「炎のジプシー・ブラス」にしても、途中で睡魔に負けた記憶が。どんな映画でも途中で寝ない主義なんだけど、この分野だけは例外扱いです。ストーリー性のなさと音楽の心地よさって、眠気を誘うのよね。今回も例に洩れず、いつの間にかうとうと…。まーそれはそれで気持ちのいいひとときだったりするんだけど。うとうと舟漕いでボスポラス海峡を渡ってしまいました。

この作品がおもしろいのは、特定のミュージシャンを追いかけていくという定番のスタイルではなくて、イスタンブールという土地で聞こえてくるありとあらゆる音楽を紹介していくところ。次々、出てくる出てくる。若いもんたちのヒップホップからダブから、スーフィー音楽にクルド民謡にジプシーに往年のスターの歌謡曲まで。一番印象的だったのは、歌手生活70年以上とかいう酔いどれ婆ちゃんかな。残念ながら、サントラ欲しいと思えるほどツボにはまる音楽には出会えなかった。まあ、イスタンブールの音楽って聞いて思い浮かべてたのがよりによってKultur Shockの“Istanbul”だったからね。ちょっと(かなり?)間違ってた。

正直、もう少しブッ飛んだ何かを期待していたんだけど、ラッパーくんもロケンローラーくんも、とても真面目。「音楽で世界を変えられると信じてる」とか「ドラッグ撲滅を」とか「闘志を燃やせ!」(←いやほんとにそういう字幕だったんで)とか言って。それはとても立派な姿勢だと思うけど、私はどうもノレなかったな。直接的なコトバの比重が大きすぎて、その印象が強すぎてしまった。それは、わざわざコトバにしなくても、音楽という形で伝えられたんじゃないかと。

様々な音楽が物語る、この土地の特異性はおもしろかった。東と西の交差する場所。トルコの社会事情なんて全く疎かったもので、素直に勉強になったなぁという感じ。カメラワークも素敵。やっぱりこれは、音楽についての映画というより、音楽というフィルターをかけて見たイスタンブールという街のドキュメンタリーなんだよね。

エンドロールのセンスがよかった。
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