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「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」

「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」(Little Shop of Horrors: 1986年版)をDVDで鑑賞した。
…いや、正直に書こう。「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」を初めて観た。

え?今までこれを観ずしてエラソーにディズニーミュージカルを語ってたわけ?!アラン・メンケン万歳なんてよく言える!という非難の声が聞こえてきそうだが、ごめんなさいごめんなさい。そういうことなんです…。ああでも、アシュマン&メンケン時代の作品についてはまだレビュー書いたことないからさ。ほっ。

とよくわからない一人芝居を始めてしまいそうなくらい、ハワード・アシュマン&アラン・メンケン色が全開のミュージカルだった。本当にいまさら言うことじゃないけど、「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」の原点ここにあり、ですね。

(念のため…この「リトルショップ~」は、元々1960年に作られた超B級ホラー映画を、アシュマン&メンケンがミュージカル化して、オフ・ブロードウェイで上演していたものの映画版。花屋の店員が見つけた不思議な植物が実は恐ろしい食人植物で…というトンデモなお話で、これをミュージカルにしようと思った経緯を本気で聞いてみたくなった。)

**以下、ややネタバレモード**

ナンセンスな語呂合わせがリズミカルな歌詞やセリフはどこをとってもアシュマンだし、ゴスペル調の狂言回し娘たちは、のちにメンケンがデビッド・ジッペルと組んだ「ヘラクレス」のミューズの前身みたいだし。「一生ドブネズミはいやだ!ここから抜け出してぇ!!」ていうI Wantソングあり(このナンバー最高!)、「私は夢みているわ、いつかこういう暮らしがしたいの…」ていう思いっきりアリエルの“パート・オブ・ユア・ワールド”なヒロインの持ち歌あり、「お前の望みを叶えてやるぜ、俺には何でもできるんだ」なジーニーの“フレンド・ライク・ミー”調のナンバーあり、お約束の愉快なヴィランズ・ソングあり…。ちなみにガストン的な悪役歯医者のスティーブ・マーティン、ずっと誰だかわからなくて、何なんだこのエルヴィスもどき??と思ってたのはナイショ。ていうか、サドの歯医者っていう設定、誰か歯科医によっぽど嫌な思い出があるのか?と思ったけど、何気にアラン・メンケンの実家も歯医者だったよね(笑)

それから、これまた勝手な思い込みで、主人公シーモア役のリック“ちゅき”モラニス、歌は口パクでしょ?と決めつけてたんだけど、吹き替えなしで本人が歌ってたのね。上手。ヒロイン、オードリー役のエレン・グリーンって人は、歌の途中で声がコロコロ変わるのがおもしろい。話し声は、ゴツイ顔(失礼)に似合わず白雪姫だし(笑)しかし、このふたりの歌う“突然シーモア愛のテーマ”(←勝手につけた邦題)はちょっといただけなかった。メロドラマとして笑うべきシーンなのかもしれないけど、さむすぎて…。だいたい、冴えない植物オタクがいきなりヒーロー扱いされてもぴんとこない。例えばの話、気持ち悪い食虫植物(と思しきもの)にNao2なんて名前をつけられたら、私ならキレる。

ブラックなコメディなのに、最後がとってつけたような甘~いハッピーエンドなのもなぁ…と思っていたんだけど、これは本当に後からとってつけた結末だったのね。舞台と同じように全員死んで終わる結末にしたら観客の反応があまりにも悪くて、変えざるをえなかったとか。アシュマンも監督のフランク・オズもこれに納得してなかったみたいで、DVDの音声解説で監督、愚痴りまくってた。確かにこんな甘ったるい終わり方じゃつまらん。これはディズニー映画じゃないんだからさー。一応、最後にちょっとした毒は残ってたけど、もっと毒々しく終わってほしかった…。まあいいや。ふたりで12インチテレビ(!)でも見てしばらく幸せに暮らしなさいな。

やっぱり主役はこのふたりじゃなくて、食人植物オードリー2だから。まったく、グロテスクな植物お化けがどうしてこんなにかわいく見えるわけ?蔓で受話器を持って電話してる姿なんか、セクシーにすら見えてしまった。あの唇がたまらん(笑)しかもこれが、CGじゃなくてマペットってところがすごい。いかにも80年代のバケモノ映画って感じでいいな。

それにしても、アラン・メンケンの音楽は、まったく古さを感じさせないというか、時代を超えた名曲ばかりだと改めて実感。どの曲も、一度聴いただけでメロディーが耳に残って口ずさみたくなってしまう。メンケン、「ホーム・オン・ザ・レンジ」の後は何の仕事してるのかな。久々に、登場人物が突然歌いだし、道行く人が突然踊り出すようなコテコテのミュージカルを、ディズニーでも観てみたくなった。
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コメント

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ

はじめまして&こんにちは
僕は、ハワード・アシュマン&アラン・メンケンチームについて詳しくありませんが、ディズニー映画も「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」も大好きです。僕もブログ記事を書きましたのでTBしました。また遊びに来ます。
よろしく。

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ

はじめまして。コメントありがとうございます。

「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」、実はこの記事を書いた後にますますハマってしまい、今では大好きな一作です。おバカすぎる設定と、ミュージカル部分の素晴らしさのミスマッチがたまりません。元ネタのロジャー・コーマン版も、機会があったらぜひ観てみたいです。

  • 2005/07/03(日) 02:11:12 |
  • URL |
  • Nao #Zy1e7XBA
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  • 2005/07/02(土) 23:33:32 |
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