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最近観たDVD&ビデオ 2

1作品1記事にすれば、しばらくネタに困らない気もするんだけれど。最近、できるだけ簡潔に感想を書けるようになりたいと思っているので、やっぱりこの形式で。

UFO少年アブドラジャン(Abdulladzhan:1990年)
かわいい!カワイイ!こんなに可愛い映画があっていいんでしょうか。ウズベキスタンの小さな村から、スティーヴン・スピルバーグに捧げる超絶ローテクSFファンタジー。何がカワイイって、もう出てくる人間がみんなほのぼのカワイイんだけど、最高なのがナレーションのおじさん。延々と引用したくなってしまうのをぐっとこらえてほんの一部だけ挙げると、「牛は怒って帰りました」とか、タルコフスキーの映画を「内容はさっぱりでしたが、気に入りました」とか、いちいち頬がほころぶユル愛らしさ。ただの鍋UFOを見せられて誇らしげに「どうです、スティーヴンさん?」なんて言われちゃ、スティーヴンもかなわないわな。
UFO少年アブドラジャン UFO少年アブドラジャン
ラジャブ・アダシェフ (2002/05/01)
キングレコード


海辺のレストラン ガスパール&ロバンソン (Gaspard et Robinson:1990年)
トニー・ガトリフの映画って、登場人物の感情をこちらが共有しようとすると拒絶されてしまうようなところがあって、少し苦手だった。でもこの作品は、最初から最後まで自然に共感できて、一緒に泣くことが許されているような大らかさがうれしい。南仏の海辺のレストランと言って浮かぶオサレなイメージからは程遠い、アキ・カウリスマキもびっくりするようなド貧乏話なんだけどね。見捨てられた者たちが、捨てられた家具を拾い集めて作ろうとする、ささやかな夢のレストラン。ほろ苦い展開だけど、ラストシーンの優しさがたまらない。

家族の気分 (Un air de famille:1996年)
セドリック・クラピッシュの中でも評判が高いのは知っていたけど、なんとなく手が伸びなかった作品。家族がテーマってそれだけで息苦しそうな気がしちゃって。クラピー(そんな微妙な呼び方はやめろよ)の手にかかれば、そんなことあるはずないのにね。終わった後、拍手したくなるようなおもしろさでした。原作(戯曲)の良さ、役者の良さも大きいんだろうけど、映画作品としてのバランスも絶妙に良いと思う。ほとんど室内劇なのに変な芝居臭がしなくて、時に辛らつでも意地悪にはならなくて、決して湿っぽくはないけどさりげなく温かい。最終的に、人間が好きになるような映画。いつもながら、女性の描き方も嫌味がなくて上手いよね。やっぱいいよねクラピー。(だからそんな呼び方はやめなさい!)
家族の気分 家族の気分
アニエス・ジャウィ、シャルル・ガッソ 他 (2002/07/25)
紀伊國屋書店


ダスト (Dust: 2001年)
こういう映画こそ映画館で観るべきだったと思う一方で、ヘタレな自分には映画館じゃハードすぎた気もする。ミルチョ・マンチェフスキーの作品、おもしろいんだけどヘヴィで辛いんだよね。現代のNYから20世紀初頭に遡った物語をマカロニ・ウエスタンのスタイルを借りて描いた「ダスト」は、90年代の紛争を背景にした「ビフォア・ザ・レイン」に比べれば現実的な痛みは少ないし、全体のトーンも軽快。それでも主題は重たく、途中で何度かめげそうになるくらい凄惨なシーンが出てきた。にもかかわらず、観終わった後に全身をかけめぐるのは、爽快感にも似た感動。なんかスゴイものに出会ってしまったという興奮。人が“物語ること”そして“語り継ぐこと”の意味とは?永遠のテーマを、映画というメディアの特性を活かしてこんなにも鮮やかに描けるこの監督は、天才だと思った。
ダスト ダスト
ジョセフ・ファインズ (2006/12/22)
松竹

ゲート・トゥ・ヘヴン (Gate to Heaven: 2003年)
ウラの世界の結構シビアな状況を描きながらも始終笑えるユルユルしたムード、一癖二癖三癖ありそうな濃いキャラクター、やったらピュアな恋愛模様、ムチャクチャでバラバラでありながらきれいにまとまっていくプロット。なんかどこかで知ってる匂いがすると思ったら、脚本が「黒猫・白猫」と同じ人だった。そういえば、ミキ・マノイロヴィッチも出てる。前作「ツバル」ではゴラン・ブレゴヴィッチの音楽使ってたし、ファイト・ヘルマー監督はバルカン好きと見た。ちょっと実験臭のした「ツバル」に比べたらフツーの映画だけど、無国籍系の少し不思議な世界は健在。突然マサラ・ミュージカルが始まっちゃうあたりが素敵。あと、お約束的な日本人観光客描写も素敵。(こういうのを嫌がる向きもあるでしょうが、私はツッコミできて好きです。“キボリ”なんて日本人は欲しがらんぞ!)惜しいのは、最後が意外と平凡だったというか、しょぼしょぼ終わっちゃった気がするんだよなぁ。もう一捻りあったら、相当お気に入りの1本になったかもしれない。
ゲート・トゥ・ヘヴン ゲート・トゥ・ヘヴン
マースミー・マーヒジャー (2005/01/13)
キングレコード


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今年は、自分にしてはよく映画を観た方かなぁという気がします。とりあえず今年映画館で観たベスト3を挙げるなら、1位「ローズ・イン・タイドランド」、2位「ククーシュカ ラップランドの妖精」、3位「僕の大事なコレクション」。次点は「ブロークン・フラワーズ」「ウォレス&グルミット」など。

なんか12月はこれで最後のような気もするので、良いお年を…って気が早いか。
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ツバル

ツバルツバルは、オセアニア|オセアニア州の国。首都はフナフティ。南太平洋のエリス諸島に位置する島国である。バチカンを除くと、独立国としては最も少ない人口の国でミニ国家の一つである。海抜が低いため(最大5m)、将来海面が上昇すると、この国の

  • 2007/04/03(火) 05:08:29 |
  • 歩未の日記
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