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「太陽に恋して」

…1ヶ月以上投稿がないとトップに広告が出てしまうというのは、元々1ヶ月に1、2回書けばいいやというスタンスの者にとっては余計なプレッシャーをかけられてるみたいでなんか嫌なんですけど。ブログ引越し考えるか。しかし面倒だなぁ。…愚痴ブログになったんかここは。

DVD化されないのかしらと思っていたらいつの間にか出ていた、ファティ・アキン監督の「太陽に恋して」(Im Juli.:2000年独)。

「クロッシング・ザ・ブリッジ」「愛より強く」を観て、私はこの監督とはあまり相性が良くないらしいと気づいたんだけど、それでもこの作品はどうしても観たかった。理由はこれだけ。「黒猫・白猫」のイダねーちゃんが出てるだよ。イダねーちゃんことブランカ・カティチ、今一番好きな役者さんの一人です。流石、こういうところは外さないファティ・アキン、期待通りの使い方をしてくれました。ひでぇ役だけど。初登場シーンから、“EX”YUの殴り書きも眩しいおんぼろヴァンを飛ばしてやってくる姉御、かっちょええー。同じくブランカ・カティチ目当てで観たアンソニー・ミンゲラの「こわれゆく世界の中で」に心底がっかりさせられた後だけに、アキン監督のサービス精神は相当うれしかった。(…姉御の登場シーンでBGMがウッハッとか言ってるのはいささかやりすぎな気もしましたが。)そんな姉御の相方としてちょろっと出てくるのがビロル・ユーネルというのがこれまたツボすぎ。顔見せ程度の端役なんだけど、ファティ・アキン、絶対この2人が一緒にいる画が撮りたくてキャスティングしたよね。何なのこの無敵ツーショット。

本筋は、かなりベタな青春系ラブストーリーなんですね。個人的には、主演のモーリツ・ブライプトロイも別に好きじゃないしヒロインにも共感できないし、それよりイダねーちゃんとビロル・ユーネルの話の方が気になって仕方ないわという。なんか、スタイリッシュな演出のわりにストーリーが王道だったり、都合のいい展開が多すぎるのが正直微妙だった。そもそもヒロインの人物設定にリアリティが感じられない恋愛ものって無理かも。「愛より強く」のリスカ女の飛ばしっぷりはあり得なかったが、今回の7月太陽さんも…ちょっとなくないか?こういう現実味のない女の子像って、男にとっての一種のファンタジー?

この作品で、自分がファティ・アキン作品の何が苦手なのか、ちょっと分かった気がする。わざとらしいんだ。例えば音楽シーンが映画の流れをぶちっと止めて、さあ今から歌いまっせと出てくる感じ。幻想的な浮遊シーンが文字通り作中で浮いちゃってる感じ。それから、全く泥臭さのない作風のくせに、THAT'S エキゾチック!みたいな要素をよいしょと入れてくる感じ。何よりそのわざとらしさを全て計算済みで演出しているのが伺えるところが、違和感を覚えるというか、どうも自分の肌に合わないみたい。センスがいいのは認めるけど。ってなぁに上から目線な言い方してるんだか。どういうことこれ。

思うに、今最も有望な若手監督だとかいう世間の手放しの賞賛に少々気味の悪い感じがしつつも、これから間違いなくもっと大きな存在になっていく映画人だというのは自分も納得できるからこそ、厳しい目で見てしまうのかもしれないな。なんだ、嫌味な評論家か私は。だってねぇ。なんだかんだ言って、ファティ・アキンの新作が封切られたら、たぶん観に行くもんなぁ。書いてるうちに、この作品だって結構楽しんで観てた気がしてきたよ。この人の映像のセンスはやっぱり好きだし、多国籍系青春ロードムービーときたら、抗えません。

それにしても、帰り道はどうするつもりなんだ、この主人公。

太陽に恋して太陽に恋して
(2007/09/07)
モーリッツ・ブライプトロイ、クリスティアーネ・パウル 他


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年内はもう映画も観れそうにないので、今年のまとめです。珍しく気になる映画が続々とやってきたわりに、都合が悪かったりで観逃したものが多かった。観に行けたものでは、ずば抜けてコレというのはなかったけど、期待はずれもほとんどなく、平均して良い印象。あえて順位をつけることもないので、心に残った作品名を最後になぜかパネルクイズアタック25っぽく?つなげて文にしてみましょう。「トランシルヴァニア」の「ボンボン」が「サン・ジャックへの道」で見つけた「街のあかり」に照らされた「レミーのおいしいレストラン」。お粗末さまでした。

Have a nice holiday & a happy new year.
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