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Storytellers Cafe

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Vtoroi Magadanskji

Leningradのリードボーカル、シュヌルことセルゲイ・シュヌロフのソロアルバム“Vtoroi Magadanskji”を聴いてます。iTunesだとアーティスト名がLeningradになってるんだけど、確かシュヌルのソロプロジェクトのはず。(この人たちに関しては、情報入手が難しくてどうもはっきりしたことが言えない…)

これがLeningradと同じサウンドだったら、やっぱり15人も要らんのでは?(というかあとの14人の立場は?)という話になってしまうが、だいぶ違ったので余計なお世話ながらほっとしました。ブラス楽器ほとんどなし、サックスとアコーディオンがメイン。これがねー、Leningrad的ブンスカとは別の意味でイイのですわ。どっかヌケた感じとか。マッタリしてるようで血が騒ぐ、明るい哀愁音楽。かなりツボ。

iTunesでは単独アルバム扱いなんだけど、どうやらLeningradの最新アルバム“Hleb”のオマケ的な作品だったらしく、短いのが玉にキズ。30分くらいしかなくてちょっと物足りない。それにしても、これだけ幅のある音楽ができるって器用なんだなぁ。

シュヌルさんはフロントマンとしてはいまひとつ華がなさそうというか、ベーシストからリードボーカルに転身したとかいうのがなんか納得できる感じの(ベースに対する勝手なイメージだけど)、その辺にいそうな普通のおじさんに見えるんですが、ロシアでは人気者だそうです。実は俳優とかTVの司会なんかもしてるやり手。映画音楽を手がけてるのでも有名らしく、それもローカル色のあるようなのじゃなくてベタなアクション映画だったりするからなんか不思議。アングラ系の人かと思ってたんだけどな。声はかなり好きな感じです。Gogol Bordelloのユージーン・ハッツがウォッカ飲み過ぎたらこんなかな。最近ようやく気づいたけど、しゃがれ声&巻き舌にヨワイです自分。

そういえば、Gogol Bordelloって今月の来日ドタキャンしてたんか…。パスポート切れとは…無念。
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「クロッシング・ザ・ブリッジ」

ファティ・アキン監督の「クロッシング・ザ・ブリッジ ~サウンド・オブ・イスタンブール」(Crossing the Bridge: The Sound of Istanbul 2005年独・トルコ)を観てきた。

ファティ・アキンの映画って、なんとなく自分の好きそうなニオイがして気になっていたんだけど、今まで見逃してたんだよね。(「愛より強く」はDVDが出てるから近々観るつもりだけど、どっちかと言えば「太陽に恋して」が気になってる。DVD化されないのかしら…)最初に観るのが音楽ドキュメンタリーっていうのは、入門編としてはちょっと違う気がするけど、たぶん音楽に重点を置いてる監督だからこれもアリかなと。

しかし、音楽ドキュメンタリーっていう分野は、個人的には得意じゃなかった。「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」にしても「炎のジプシー・ブラス」にしても、途中で睡魔に負けた記憶が。どんな映画でも途中で寝ない主義なんだけど、この分野だけは例外扱いです。ストーリー性のなさと音楽の心地よさって、眠気を誘うのよね。今回も例に洩れず、いつの間にかうとうと…。まーそれはそれで気持ちのいいひとときだったりするんだけど。うとうと舟漕いでボスポラス海峡を渡ってしまいました。

この作品がおもしろいのは、特定のミュージシャンを追いかけていくという定番のスタイルではなくて、イスタンブールという土地で聞こえてくるありとあらゆる音楽を紹介していくところ。次々、出てくる出てくる。若いもんたちのヒップホップからダブから、スーフィー音楽にクルド民謡にジプシーに往年のスターの歌謡曲まで。一番印象的だったのは、歌手生活70年以上とかいう酔いどれ婆ちゃんかな。残念ながら、サントラ欲しいと思えるほどツボにはまる音楽には出会えなかった。まあ、イスタンブールの音楽って聞いて思い浮かべてたのがよりによってKultur Shockの“Istanbul”だったからね。ちょっと(かなり?)間違ってた。

正直、もう少しブッ飛んだ何かを期待していたんだけど、ラッパーくんもロケンローラーくんも、とても真面目。「音楽で世界を変えられると信じてる」とか「ドラッグ撲滅を」とか「闘志を燃やせ!」(←いやほんとにそういう字幕だったんで)とか言って。それはとても立派な姿勢だと思うけど、私はどうもノレなかったな。直接的なコトバの比重が大きすぎて、その印象が強すぎてしまった。それは、わざわざコトバにしなくても、音楽という形で伝えられたんじゃないかと。

様々な音楽が物語る、この土地の特異性はおもしろかった。東と西の交差する場所。トルコの社会事情なんて全く疎かったもので、素直に勉強になったなぁという感じ。カメラワークも素敵。やっぱりこれは、音楽についての映画というより、音楽というフィルターをかけて見たイスタンブールという街のドキュメンタリーなんだよね。

エンドロールのセンスがよかった。

さよならサンダース、また来てクリス?

タイトルに特に意味はありませんが。大抵、悪い方の予感は当たってしまうもので。案の定、クリス・サンダースにドリームワークスの魔の手が伸びてきてたのね…。情報元は、またもやVarietyの3月27日付の記事で、クリスがドリームワークスと契約を結び、同社で企画中の新作“Crood Awakenings”の監督を務めることになったというもの。

これを受けて、日本でも4月3日付のeiga.comなどでもニュースになったみたい。…このニュースが2日前のネタだったらよかったのにねぇ。(eiga.comの4月1日企画、毎年サムイマさんに匹敵するくらい好き。)

個人的には、当然おもしろくねーなーという感想だけど、こういう選択をしたクリスの気持ちは解るような気もしたり。「とにかく何かに取りかかりたくて、このチャンスを逃したくなかった」という本人のコメントを見るとね。なんかそれって、何年も付き合ってた子と別れた直後に新しく出会った相手と結婚しちゃう心境みたいだなぁ。“American Dog”に費やした数年が全くの無駄になってしまった今、何か始めないとという焦りは当然あるよね、と、数年前に比べて格段に老けたクリスの近影?を見てしみじみ思うのでした…。

このへん、1作仕上げるまでに普通に5、6年かかってしまうという長編アニメーションならではの辛い事情を感じます。どんなに順調だったとしても、一人の監督が世に出せる作品数って、実写映画の監督とは比較にならないほど限られてくるもんなぁ。近い将来、新しいクリス・サンダース監督作品が誕生するというのなら、それだけで幸運なのかも。それがドリームワークス作品っていうのはキズだし、元々別の監督がやるはずだった企画が内部のゴタゴタによってクリスに回ってきたというのは、“American Dog”と同じことがここでも起きてるわけで、非常に皮肉な話だけどね。

ただ、このうれしくないニュースにも、ちょっと興味を惹かれる要素が。

ひとつには、この“Crood Awakenings”っていう企画自体が、わりとおもしろそうなんだよね。石器時代の古いリーダーと新しいリーダーの対立みたいな話らしいんだけど、それだけ聞いてもシニカルなコメディっていうのが判る。元々の脚本を手がけていたのは、なんとジョン・クリーズ。もちろん、クリスが引き受けたからには大幅に変更されるに違いないけど、うまくいけば、モンティ・パイソン&クリス・サンダース!というちょっとあり得ない組み合わせのミクスチャー感覚が楽しめるかも?まあ全ては、この企画がこのまま進んだらの話。一応、2009年か10年に公開予定といわれているものの、どうなるかわかったもんじゃないので先走った期待はしないに限るけど。

もうひとつうれしかったのは、このニュースでイギリスのアードマン・アニメーションとドリームワークスが提携解消していたのが判ったこと。“Crood Awakening”は元々アードマンの企画で、アードマンとドリームワークスが契約を解消したために中断していたんだそうです。アードマンが権利を保有すべき作品をドリームワークスに取られて、そこに、ディズニーに自分の企画を取られたクリス・サンダースが関わってくる…と考えると複雑だけど、それはそれとして。アードマンがドリームワークスと別れた事実はうれしいわ。「ウォレスとグルミット」の長編なんかはアードマン・テイストが活きていてよかったけど、次のCG長編でドリームワークスに干渉されて衝突したらしい。新しい提携先のソニーがアードマンの映画作りに理想的かというとそれは判らないけど、少なくともドリームワークスよりはいい相手に違いないよ。アードマンの英断に拍手。
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