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We Came to Take Your Jobs Away

最近のお気に入りバンドKultur Shock(公式サイト)の最新アルバム“We Came to Take Your Jobs Away”がとてもイイです。

相変わらず怒涛のなんじゃこりゃミクスチャーって感じで。楽し。一発目の「オッパー」から激しく勤労意欲が失せて、聴き続けてるとヤバイです。なんなんだこのおもしろさは。CDジャケットが便所でキュッポンっていうのも庶民的でイイっすねー。どんな歌でも一緒に歌わないと気が済まない人間としては、今回、歌詞カードがついてたのもうれしい。しかし、それでも難易度高いわ。キリル文字なんか使ってる時点で読めないし。

また変なモノにはまってるようだがKultur Shockって何?という話になると、知らない人に説明するのはかなり難しい。CDをiTunesに入れたら“分類不可”(Unclassifiable)というジャンル(?)が出てきて笑ったんですが、確かにオンリーワンすぎて他に比べられるものがないし、うかつに人に薦めると変な人だと思われてしまうリスクが…(いや、確かに変な人かもしれませんが)。とにかく、“まぜるな危険”の表示をあっさり無視してあらゆるジャンルを特濃でミックスした、騒々しく、しつこく、ばかばかしく、イロモノの匂いを濃厚に漂わせながらもきっちり反骨精神に溢れた、要するに超私好みの音楽なんですねぇ。最初に知ったのはたまたまネットで試聴してなんだけど、数十秒聴いてCDを即買い。いきなり「モシモシカメサン、カメサンヨ~」と摩訶不思議なヤパンスキ(ニホンゴ)が聞えてきた時の“文化衝撃”。スカーンとやられました。

バンドとしても、なんかやたら好感が持てるんですよね。プロフィールとか、インタビューとかがいちいち非常におもしろくて共感できます。一応、シアトル基盤のアメリカのバンドなんだけど、メンバーの出身地はワールドワイドにばらばらで。リードボーカルとギターがボスニア出身らしいんだけど、ひとりはセルビア系、ひとりはクロアチア系という俄かに信じられないようなコンビネーション。ボーカルのジノさんていう人は今でこそアレですが、若い頃は相当チャラいポップ系シンガーだったそうで、そのへんを自分の恥ずかしい過去として自虐ネタに使ってる好人物です。ギターのマリオくんは、なかなか私好みの男前。(ジャケでキュッポンしてる彼。)さらに、もうひとりのギターはブルガリア、ベースはなぜか日本出身の人。歌詞も多様で、英語(思いっきり巻き舌のバルカン・イングリッシュ)とセルビア/クロアチア/ボスニア語をベースに、ロマニ語、スペイン語、フランス語、アラビア語、そして衝撃の日本語…もう何でもあり。

ライヴとか、楽しそうで羨ましいんですよ。来日、ないんですかね。まずないんでしょうね。そんなよくある自問自答も寂しいんで、仕方なく家でワインとか飲みながら(本当はラキヤ飲むのがいいんだろうなー)、聴いて踊って「オッパー」と悦に入ってます。そんな私も私だが、一緒に飲んでる時にさりげなくCDかけてみたら「モシモシカメサン」にすら動じることなく平然と無反応で飲み続けた友人もなかなかスゴイと思う。

We Came to Take Your Jobs Away We Came to Take Your Jobs Away
Kultur Shock (2006/10/10)
Koolarrow Records

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「リトル・マーメイド」プラチナ・エディションDVD

4日に発売された「リトル・マーメイド プラチナ・エディション」DVDを鑑賞。

“プラチナ・エディション”という言葉には「シンデレラ」ですっかり信用を失くしたし、また姫ものだしなぁ、と嫌な予感がして迷ったんだけど、少々の値段の違いで“スペシャル・エディション”の方にするのも気が進まないし。もう一度くらい騙されてやるか、と妙にエラソーな態度でプラチナを購入。そしたらこれが、予想を裏切る真面目にいい内容だったんですねぇ。

「リトル・マーメイド」本編については、さんざん語っているから割愛…と書こうとして、なぜか今まで一度もレビューを書いていなかったことに気づいて愕然としたんですが、遺憾ながら今回も割愛。語るべきことは、ありすぎるほどあるんだけど…。ひとつだけ、今回ハッとしたのは、音声解説に出てきた“イノセンス”という言葉。この一言に尽きる作品だなと。その後のディズニーアニメーションをめぐる環境の変化を考えても、もっと広い世界情勢を考えても、「リトル・マーメイド」が公開された89年という年は、イノセントでいることが許された最後の年なんじゃないかと思った。それがいいとか悪いとかいうことではなくて、ただ、これほどこの作品を的確に表わしているキーワードもないだろうと、深くうなずかされたのでした。

残りは、映像特典インプレッション。(なんか久々ですね、こういうの。)

<音声解説>
ジョン・マスカー&ロン・クレメンツ監督と音楽担当のアラン・メンケンによる解説。故ハワード・アシュマン(作詞&製作指揮)の当時のコメントを挿入しているところに、今でも変わらない仲間意識を感じる。とても充実した解説だったが、なんだか隠居した人たちの昔話みたいに響いて少々寂しい気もした。まだまだ現役で活躍してほしい3人、今は何かお仕事してるのかしらん。

おもしろかった点。
・エフェクト担当時代からコスト節約がお得意だった、ぼくらのマーク・ディンダル!
・シェフのルイはフランス語版ではイタリア系ってことになってるらしい。おフランスな力技。
・アリエルの動きや表情がいいなと思えた部分が全て、マーク・ヘンの手によるものだった。
・個人的に気に入らないなと思っていた演出が全て、カッツェンバーグの横槍によるものだった…。

<メイキング・オブ・リトル・マーメイド>
作品の製作過程というよりは、この作品がいかにディズニールネッサンスをもたらしかに重点を置いた内容。大人向けでなかなか真摯なアプローチ。

とにかく、コメントしている人々の顔ぶれが興味深い。ロン&ジョン監督、アラン・メンケン、アニメーターのグレン・キーンやアンドレアス・デジャ、そしてレナード・マルティンおじさんあたりはいつものことだけど。当時の状況を、ロイ・ディズニーが語る、ピーター・シュナイダーが語る、ジェフリー・カッツェンバーグまで語る。ここ数年のD社をめぐるゴタゴタの中で、善玉・悪玉のように極端な見方をされてきた当事者たちが、ごく自然にそれぞれの立場で語っている。当たり前のようだけど、これを収録できるってすごいことなんじゃないでしょうか。ディズニーという企業も、ずいぶんさばけた印象になってきたなあ。まあ、17年以上前の、しかも興行的に成功した作品の思い出話だからできたことだとは思うし、ジェフリー・“ハデス”・カッツェンバーグの“俺だって本当はいいおじさんなんだよ”的な語りは若干どうかと思ったが。

もうひとつ、ディズニーも変わったなと実感したのは、ハワード・アシュマン関連の人々。まさかディズニーDVDにジョン・ウォーターズが登場するとは。アシュマンのパートナーの人も証言者として出てきたし、いやほんと、ディズニーも開かれてきたわ。保守的な世界の偏見やタブーを打ち破ったという点でも、アシュマンの功績は大きかったんですね。

アニメーションに関する解説がほとんどなかったのが残念というか不思議なくらいだったが、なぜかディンダル&フルマーのエフェクトチームだけは1コーナーもらっていて、なぜか黄色いレインコート着てはしゃいでいてうっすら意味不明でした。

ストーリー面の話では、わざわざデンマークのアンデルセン博物館の人(妙に迫力あり)に原作の解説をさせてるのが好印象。

<短編 マッチ売りの少女>
ムーラン!ムーラン!ムーランがロシアでマッチ売ってる!と興奮を禁じえませんでした。なんでああいう顔にしたんやろ。まあ、多少の安っぽさは否めないものの、それなりに好感が持てるアニメーションだった。元は「ファンタジア」企画の一編として作られたと思われる、ロイ・ディズニープロデュースの短編。ハッピーエンドに変えなかったあたり、懐が広がったなあ。

<バーチャルライド>
通常、存在価値に疑問を抱かずにいられない“ゲーム&アクティビティ”というコンテンツ。今回は違いました。パーク用にイマジニアが開発したものの実現に至らなかったアトラクションのバーチャル体験。これならお子さま方も楽しめるだろうし、資料性もあって大人でも楽しい。いいこと考えたもんだ。ただし、このライド実際パークには要らんわな、と思ったのは事実…。

その他のミュージッククリップとかはどうでもいいんだけど、未公開シーンでメンケンが歌ってるやつがよかったです。やっぱりすごいメンケン・ミュージカル。久々に「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」でも観るかな。


リトル・マーメイド プラチナ・エディション リトル・マーメイド プラチナ・エディション
アラン・メンケン (2006/10/04)
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

リトルショップ・オブ・ホラーズ 特別版 リトルショップ・オブ・ホラーズ 特別版
リック・モラニス (2002/07/05)
ワーナー・ホーム・ビデオ

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