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Storytellers Cafe

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「ラマになった王様2」

待ちに待ってなんて全然いなかったけど、トゥーンスタジオ製続編DVD“Kronk's New Groove”日本版が出ました。邦題は「ラマになった王様2 クロンクのノリノリ大作戦」…。いや、何も言うまい。わざとだろ?

というわけで最初から1mmも期待しないで観たんですが、(んだらそんなもん観なけりゃいいって気もするが、いちおう、担当範囲かなぁと思って。)ひぃぃぃぃほんとにちゅまらん…。

**以下、どうでもよさげだけどネタバレ**

ストーリーがお粗末。よくある、キッズ向けTVシリーズの最初の2本をくっつけて無理やり長編にしましたみたいな構成。(だけどこれ、TVシリーズの前座ではないんだよね…。)特に後半のエピソードはどうかと思う。不要なミュージカルシーンも目立つ。アーサ・キットの無駄遣い。しかしこの人、御年いくつになるんでしょうか?すごいよなぁ。もっとマシな歌、歌わせれば…。

ギャグもお粗末。映画「ラマになった王様」で使われたネタをひたすらリサイクルという、笑えないセルフパロディ。クロンクの右肩に天使が出てきて、はいはい、次は左肩に悪魔が出るんでしょ?と思ってると本当に出てくる。捻りナシ。「ラマ」以外の映画のパロディも出てくるが、新鮮味がない。(ただ、ターザン?と思わせてジャングル・ジョージという展開は王道ながら良し。)「ラマ」特有の不条理な笑いのセンスが欠落。際どい笑いをただの下品さに取り違えている。年寄りの裸だの脇の下なんか見せんなよ。頼むよまったく。

しかし、最後の10分(まで観続けた自分を褒めてあげたい。)、思いがけず笑える。ためてためてためて、ようやく笑いに行き着いた感あり。別にものすごくおもしろいというわけじゃないが、笑いゼロを予想していたので、ぷっと吹き出せただけで驚きです。パチャ、あんたはやっぱり偉い。

この続編で成功した点があるとすれば、主要キャラ4人の持ち味が変わっていないところだと思う。今回、主役を退いたクスコがお子ちゃま向けの注釈役としてしつこく出てくるが、こいつ、ウザイ…とうんざりしつつ、ああでも、こいつはこういうウザいキャラなんだから仕方ないや、と思えたのはキャラ勝ちしている証拠。改めて、元の映画のキャラ設定の巧みさに感心しました。逆に言うと、続編のために作られたキャラはいまいち。クロンクの恋人はひどい。人間は顔じゃなくたって、魅力的に見せる工夫は欲しいもの。声がトレイシー・ウルマンで、英国アクセントというのも違和感。

続投ボイスキャストは相変わらず素晴らしい。特にクロンクさん役のパトリック・ワーバートン。大しておもしろくもない脚本なのに、パトリックが言うだけでなんとなくおもしろく聞こえるから、さすが。出番は少ないが、デビッド・スペードの投げやりなしゃべりも健在。ジョン・グッドマンは…一瞬、風邪でもひいてるのかと思った。なんでだろ。日本語吹き替え版については、観てないのでわかりません。2回以上観る気力は沸かなかったので、悪しからず。

特典映像として、“製作の舞台裏”つき。通常、トゥーンスタジオものの舞台裏系は好きじゃないのだけど、若手監督コンビの天然にアホな感じがわりと好印象。パトリック・ワーバートンやアーサ・キットの映像を見ていると、「ラマ」ってそのまま実写でいけるよな、と思う。どうせラマなんだから何でもあり、な空気を活かすなら、そんな方面に発展した方がおもしろかったかも。
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「クリビアにおまかせ!」

オランダ発“ご近所ミュージカル”「クリビアにおまかせ!」(Ja zuster, nee zuster:2002年)をDVDで観た。

日本では2年前くらいに公開されて、ちょっと話題になってたっけ。オランダだし、ミュージカルだし、ナース姿のオバサマが凄みのある笑みを浮かべてる写真を見ただけでも、一風変わった映画なんだろーなぁとは思ってましたが…思ってた以上にケッタイな映画でした。なんか…変なのよ。うまく言えないけど、とてもヘン…。新手のおかしさに、言葉を失ったよ。

元々は、60年代にオランダで大ヒットしたTVシリーズだったそうなので、当時の雰囲気たっぷりの昔懐かしミュージカル。雨が降れば、道行く人が傘差して歌い踊り始める。女の子はカラフルなワンピース姿。歌とかシャーマン兄弟風だったりするので、「メリー・ポピンズ」好きな人なんか楽しいかも。狂言回しの三人娘(…おばさん?)が出てきたりするところは、「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」にも似てるかな。

しかし、まっとうに古き良きミュージカルを再現してるようで、どこかまっとうじゃないんだこれが。だって、いきなりナース姿のおばちゃんたちと赤十字の着ぐるみが踊り出すわけよ。ただ者じゃないわよこの映画。ファミリー向けっぽく見えて、どことなくヘンタイな感じが漂ってるような。いい兄ちゃんが、白ブリーフ姿で爽やかに歌うか普通?

クリビアは、オウムみたいな顔のパワフルなオバサマ。笑顔がマジ怖い。ナースとしてクリビア・ホームを営む…といっても、療養してるのは病人じゃなくて、変人。ちょっと頭が風変わりで社会に適応できない人たちが、陽気なクリビアに世話されて仲良く暮らしながら、隣に住む意地悪な大家を善人にしようと苦心する、というお話なのでした。イエス、ナース。ノー、ナース。

ヒロイン的な女の子は、ちょっと間違えたら山田花子みたいな風貌だけど、かわいおかしいはにかみ屋さん。“お皿を洗う、拭く”以外に存在意義のなさそうなデブとガリのコンビ、正直気色悪い。傷心のデブがうなだれて、というか傾いて歌う姿がツボ。意地悪大家のじいさんのエキセントリックな怪演に、ちょっとクリストファー・ロイドを思い出す。どいつもこいつも、気持ち悪いんだかかわいいんだか怖いんだか、なんなんだよー。皆さん、頭の中にチューリップとか咲かせてないですか?

全ては緩いギャグなんだと割り切れればいいんだけど、それにしては真面目にミュージカルしてるし。なんなんだ、だから、なんなんだコレ…。と首をかしげつつ、いつの間にかおかしなクリビアワールドに慣れてきて、気がつくと一緒にホワホワちょっとシアワセ気分になっている、不思議映画。

この頃、ヨーロッパ映画に惹かれることが多くなったなぁ。こういうの観ると、世界は広いよ。と思う。

それにしても、オランダ人にとってギリシャ人ってそんなに怪しい存在ですか…。
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