FC2ブログ

Storytellers Cafe

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「SUPER 8」

エミール・クストリッツァ監督の「SUPER 8」(Super 8 Stories:2001年公開)を観た。

先に「黒猫・白猫」(1998年)が観たかったんだけど、相変わらず近所のレンタル店では貸し出し中のため、とりあえずこっちから。…やっぱりやめとけばよかった。「黒猫・白猫」絡みのシーンが結構あったので。先に観ちゃったよぅ…て感じ。

それはともあれ、「SUPER 8」という作品は、クストリッツァが在籍するバンド“ノー・スモーキング・オーケストラ”のツアーの様子を、メンバーの生い立ちや移動中の映像などを挟みつつ追ったドキュメンタリー。タイトルの意味は、スーパー8カメラで撮ったお話、でいいのかな。最初、8人の超人的なミュージシャンが出てくる話かと勘違いしてて、もっと大勢出てきたのであれー?と思ってしまった(笑)

まあ、内容的には「エミールと愉快なおやじバンド」って感じでしょうか。

とにかく、ウンザ・ウンザさいこー!

クストリッツァ映画の、テンションの高いけたたましい音楽。あらゆるルーツとあらゆる感情をごたまぜにしたようなサウンドの正体が、ウンザ・ウンザ(Unza-Unza)。

正直、このジャンルが好き、とは言えない。例えば、部屋のBGMにしたいか、通勤時に聴きたいかといったら、絶対ノー。でも、好みの問題を超えて、このパワーには抗えない。クセになってしまう。一度聴いたら脳内にまとわりついて離れず、そのノリに身も心も任せちゃうしかないね、みたいな、濃いエネルギーなのだ。

バンドのメンバーが、また濃いーんだこれが。クストリッツァ作品に出てくる、現実離れしたような激しくて滑稽な人たち。あれ、大げさな演出なんだと思ってたけど、彼らはこれで“素”だったのね。風貌にしても感情表現にしても、そのまんま映画のキャラクターになれそうな、暑苦しくてヘンなおじさんばっかり。ボーカルの人なんか、実際「ライフ・イズ・ミラクル」とかにも出演してたらしいけど(どのシーン?)、カリスマ性あるし顔も格好いいし、そのまんま映画の主役張れそうな感じ。クストリッツァとドラムをやってる息子(「ライフ・イズ」の大尉役)との親子対決も、どこまで本気?映画用のネタなんじゃないの?と笑ってしまう。どうでもいいが、小さい頃の息子の映像、かわいすぎてヤバイ。

服装もバラバラ、超個性的なおじさんたちが、熱い演奏を繰り広げ、ステージを身軽にちょこまか走り回る様子は、なんだかもうこの世のものとは思えないような、不思議すぎな魅惑の世界だった。

一見お笑いかと思ってしまうようなパフォーマンスが、胸に迫ってくるのね。それは、彼らの音楽に対する真摯な姿勢ゆえ、なんて言ったら安直だけれど、生きる上での音楽の大きさが、半端じゃないんからなんだと思う。その社会的な背景を実感するのは難しいけれど、こんな演奏を生で体験しちゃったら、きっと自分の音楽観が変わるだろうな。もしかしたら、人生観も。

ストーリーやドラマを楽しめるものではないけれど、クストリッツァのエッセンスが凝縮されたような作品。映画の根底に実在していた世界を知ることができただけでも、自分にとっては大収穫。ラストのアコーディオン奏者の独奏と独白が、心に染みた。ああ、クストリッツァの世界。
スポンサーサイト

“Fraidy Cat” by マスカー&クレメンツ監督

毎度おなじみJim Hill Mediaさんの数日前の記事から、気になったこと。
“Why was the head of WDFA afraid to put "Fraidy Cat" into production?”

ウォルト・ディズニー・フィーチャー・アニメーション部門(WDFA)で進行していた“Fraidy Cat”という作品の製作が中止になったというお話。何が気になったかというと、この作品、ロン・クレメンツ&ジョン・マスカー(通称ロン&ジョン)が監督する初のCGアニメーション映画になる予定だった、ということ。こんなプロジェクトがあったこと自体知らなかったし、ロン&ジョン監督がまだディズニーの仕事に携わってたということにびっくりした。

このおふたり、去年の2月をもってディズニーとの契約を終了してフリーになったと報道されてたから、てっきり他社で何か作ってると思ってたんだよね。今回のプロジェクトがなくなって、今度こそ本当にディズニーを離れちゃうそうだけど…。なんか、去年のショックが癒えた頃になって、また同じショックを受ける羽目になった気分。

中止になってから、どんな映画になるはずだったと知るのも虚しいものだが、“Fraidy Cat”は、1匹の飼い猫がヒッチコック映画のような冒険をするというコメディ/スリラーもので、ストーリー・リールの時点で、ものすごくおもしろいと評判だったそうだ。

そりゃあ、さぞかしおもしろかったんでしょう。ディズニーを代表する名ストーリーテラー、ロン&ジョンが手がけてたんだもの。個人的には、猫版ヒッチコック、という設定だけで、ネズミ版ホームズ(ロン&ジョン初監督作品の「オリビアちゃんの大冒険」)を思い出してドキドキしてしまう。ああ、これが製作中というニュースだったらどんなにうれしかったか。

こんなに有望なプロジェクトが、“この作品じゃ、グッズや続編が売れなそう”などという判断で中止にされてしまうというWDFAの現状を、Jim Hillさんの記事は嘆いているわけだが、それが事実ならまったく同意。そんなの、間違っとる。フェアじゃない!

確かに、ロン&ジョンの作品はこれまでも、「リトル・マーメイド」「アラジン」の例外を除いて、関連商品が流行るようなタイプではなかったけれど、映画としてのおもしろさは格別だった。何よりもストーリー重視で、キャラクターが媚びていないところが魅力だったのに。

グッズを売るために映画を作るなんて、本末転倒もいいところ。ただ商品にするためにキャラクターを作る商売なら、サンリオかどっかに任せておけばいいじゃない。いくらグッズやテーマパークが好調でも、フィーチャーアニメーションを放棄したら、その時点でディズニーはもうディズニーじゃないと思う。ディズニーフェアリーズなんて、全然興味ないってばー。

こういう経営体質は、もはや、トップが交代しようが、ロイ・ディズニーが戻ってこようが、簡単には変わらない気がする。それを考えると、ロン&ジョンがディズニーを去って他社で映画を作るというのなら、それは喜ばしいことなのかも…。

まったくもう、ディズニーファンにこんな寂しいことを言わせないでよねー。たまには、フィーチャーアニメーション絡みで明るい話題を書きたいよ。

「ホームオンザレンジ」メイキング本

大変にいまさらながら、「ホーム・オン・ザ・レンジ」のメイキング本にあたる“Home On The Range: The Adventures of a Bovine Goddess”を読んだ。
blg12.jpg

なんでこんなに時機を逸したかというと、表紙がこれだったから、メイキング系の本に見えなくてスルーしてしまっていたため。ただの子ども向けの絵本だと思い込んでた。

うんでも、子ども向けっていうのは当たってたかもしれない。映画のメイキング/アート系の本として、大人が楽しめる内容じゃなかった。それどころか、つまんなすぎて…なんだこれ…?というのが率直な感想。

何がいけないかって、設定が“主演女優マギーが書いた本”。なんとも恐ろしいことに、この本によると、「ホーム・オン・ザ・レンジ」はアニメーションじゃなくて実在の動物俳優たち(!?)による実写映画だったことになってるのだ。

おかげで、あんなに豪華だったボイスキャストの存在は全く無視されているし、アニメーターたちは、“演技指導者”として紹介されるという苦しすぎる展開に。手描きアニメーション集大成の作品なのに、アニメーションへの言及ができないってどういうことよ。際立ったアートスタイルの背景画も、ロケ地という設定のために曖昧にごまかされた記述で終わっている。

しかも、マギーのふりをした文章の寒いこと…。いちいち動物がらみのギャグというか駄洒落を使うんだが、ひとつも笑えなかったのは、自分の英語力のなさのせいだけでもないと思う。正直、この本のせいでマギーというキャラクターへの愛着が揺らいできた。

この手のメイキング本って、アニメーション製作の舞台裏が知りたいから読むもんでしょ?架空の舞台裏をわざわざ捏造するなんて、理解に苦しむ。これが遊び心とか、この作品にぴったりなアプローチだなんて思っているなら、そりゃあ哀しい勘違いってもんよ。

目新しい切り口のメイキング本を作りたいという気持ちは、わからなくもない。最近のディズニーのメイキング本は、作品毎に特徴あるおもしろいものになってたから。でもこれに限っては、ストレートに製作過程を語ってくれた方がどんなによかったか…と読みながら歯がゆくなった。

著者は、ディズニーの子ども向け絵本をよく手がけている人。子どもにも親しみやすいメイキング本を、という目的があったのかもしれないけど、だったら大人向けを別に作ってくれないと。この手の本のニーズがあるのは圧倒的に大人だと思うんだけど、どうなの?

「ホーム・オン・ザ・レンジ」の場合、この先、新たな関連本が出るなんてことはあり得ないだろうし、2枚組スペシャルエディションDVDもまず作られないはず。だからこそ、唯一のメイキング資料がこれっていうのは残念すぎる。情報としては、これ1冊よりDVDについてた短い映像特典の方がよっぽど充実していたくらい。製作途中のコンセプトアートやストーリーボードも載ってることは載ってるけど、少なくて物足りない。

…困った。好きな作品を応援するという意味では、関連品として人にも薦めたいのだけれど、こればっかりは誰にも薦められないなぁ。あまりにも子ども騙しで、ツッコミを入れて楽しむことすらできない。まあ、呆然としてみたい人なら読んでみてもいい、か…?苦しい…。

Na Leo “I Miss You My Hawaii” DVD

先月発売されたNa Leo PilimehanaのDVD“I Miss You My Hawaii”をやっと観た。

ベストアルバム“Miss You My Hawaii”の曲に、ハワイの風景の映像をくっつけたDVD。いわゆるミュージックビデオ、とはちょっと違う。各曲のテーマに緩く合わせた風景が選ばれてはいるが、歌と映像がシンクロしているわけではないので、じっくり鑑賞するようなものではないかも。映像も使い回してるし、画質が粗いところもあるし。BGM代わりになんとなくつけておいて、ぼーっと眺めたり、寝る前にお気に入りの曲だけ観るのがいい感じ。刺激や緊張とは無縁の世界でリラックスしたい時に。

これを観たらハワイ行きたい熱にかかりそうでヤバイかも、と思っていたのだが、予想ほどではなかった。考えてみると、私にとってのハワイ=典型的な観光地の光景が、ほとんど出てこなかったからかな。唯一観光地っぽい映像メインだったのが、ハワイ島での生活苦を歌った“Here In the Rising Tide”っていうのはちょっとした皮肉?あとの大半はハワイの大自然の映像だから、ハワイ通の人なら、どこのビーチだ、どこの滝だ、とわかって楽しいのかも。自分には知らない場所ばかりだったけど、カウアイ島の景色が出てきたのはうれしかったな。

個人的には、大自然を空から映しました、みたいな映像より、人のいる風景の方が好き。ローカルタウンがちょこっと出てきたのがうれしかったし、カップルのいる光景で綴った“E Ho'i Mai Ia 'Oe (Come To Me)”とかがよかった。あと、“Hanauma Bay”の水中の映像も素敵。

映像特典として、・ナレオのメンバーの対談・スライドショー・“Local Boys”のミュージックビデオつき。

対談は、英語バージョンと、上から同時通訳を被せたようなちょっと不自然な日本語バージョンの2種類収録。これ、ハワイで発売された仕様そのままなんだよね。どうせ日本で出し直すなら、字幕くらいつければよかったのに、ビクターさん…。DVDメニューも英語のままだし、なんとなく手抜き?な印象。(ちなみに、ハワイで発売されたものはALLリージョン仕様で日本でも再生できるので、行ける人は現地で買った方がいいような)

スライドショーは、ナレオの歴史や思い出の写真、家族の写真など。公式サイトに載っているものも多いけど、なかなかおもしろかった。日本でブレイクした当時載ったギャル雑誌の切り抜きなんて、よくとっておいたな~と感心(笑)

ストーリー仕立てのミュージックビデオは、なんだかとってもカワイイの一言でした。

リロ&○○○○○2

…なんか突然思いついてしまったもの。

♪Lilo's Shop of Horrors♪
blg11.jpg


口の形状が似てたんで、つい…
(そういやTVシリーズにも、こんなような植物系ポケモ試作品出てこなかったっけ?)

ちなみに、口の中から聞こえてくるのは、エルヴィスのレコード…とは何の関係もない、エルヴィスもどきなスティーブ・マーティンの歌みたいです(とほほ)

そしてここだけの話、リロとオードリッチはとっても気が合いそうだったり(汗)

でもさすがにまだ5歳の子ですから、出会ったエイリアンがグリーンじゃなくてブルーの子でよかったね、ということで(^^;;

「ライフ・イズ・ミラクル」

久々に映画館で映画を観る。エミール・クストリッツァ監督の「ライフ・イズ・ミラクル」。

クストリッツァ作品は、「パパは、出張中!」('85年)「アリゾナ・ドリーム」('93年)「アンダーグラウンド」('95年)の3作しか観たことないが、どれも大好き。(「黒猫・白猫」も観たいんだけど、レンタル店では常に貸し出し中…買えってこと?)特に「アリゾナ・ドリーム」は、一時期好きな映画を1作だけ挙げるとしたらこれを選んでいた、というくらい思い入れのある作品。そんな巨匠の最新作、しかも、主演は「アンダーグラウンド」で一番感銘を受けたイバン役の人。ときたら、期待して観に行かないわけにはいかないでしょう。

期待してよかった。期待以上の映画だった。

内戦中のボスニア。妻に駆け落ちされ、最愛の息子を徴兵されて敵軍の捕虜にとられた孤独なセルビア人男性のもとに、捕虜交換のための人質として、若いムスリム女性がやってくる。敵同士なのに、惹かれ合うふたり。言ってみれば旧ユーゴ版ポカホンタス。タイトルもやけに感傷的だし、ロマンス色が強い?と思わせといて…。

やっぱりクストリッツァ。序盤から、騒々しさ絶好調!まるで酔っ払ってるみたいな高揚感。映画の前半はひたすら、不条理で滑稽でエネルギッシュなバカ騒ぎ。これがたまんない。主人公の奥さん役の人が最高だった。彼女の凄まじいオペラシーン、映画館じゃなかったら一緒に踊り狂ってたところ。

ヒロインが登場する中盤からは、ちょっとテンポが落ちるんだけど、待ってました、の飛ぶシーン。クストリッツァ名物、人が空飛んじゃう。飛行する、というよりふわふわ浮遊する感じ。これがまた、たまんない。いつまでも観ていたくなる。

映像の美しさに息を呑んで、ハイテンションな音楽に気持ちが高ぶって、滑稽で鋭いセリフにはっとさせられて、どん底にいながら突き抜けたように明るい人たちの物語に感情が爆発しそうになって…こんなに贅沢な映画体験ってあり?

主役のスティマチは、「アンダーグラウンド」とは全くイメージの違う役だけど、相変わらず素晴らしかった。ヒロイン役の子も初々しくてかわいかったし、現代っ子な息子とか、善良な軍人とか、やたら派手な義姉とか、クレイジーな脇役の人たちもみんな活き活きしてる。それから、動物の使い方がニクすぎ。犬猫、クマ、ネズミ、ヒヨコ、馬、ロバ…。

事前情報を入れないで観たので、ラストはそう来たか、とちょっと意外だった。こんなに穏やかで優しい映画だったとは。意外だけど、じんわり心が温まる。

「死ぬことは簡単、生きることは苦しい」という言葉が印象的だ。それでも、人は生きていく。だから、人生って愛しい。悲惨な現実を知り尽くした上でのオプティミズムの力強さ。

人生の宝物になる作品を、ありがとう。心から叫びたくなった。

「ウォレス&グルミット」長編公開予定

アードマン・アニメーションの“ウォレスとグルミット”初の長編映画“Wallace & Gromit: Curse of the Were-Rabbit”が、この秋全米公開されるらしい(日本公開は、来年初春予定)。

ウォレスとグルミット、好き。長編に取りかかっていると最初に聞いたのは何年前だか思い出せないくらい前だったから、やっと完成か、と感慨深い。クレイアニメーションって、ほんと作るのに時間がかかるのね。

今の期待度は、ほどほど。アードマンがドリームワークスと契約して作った初の長編「チキン・ラン」はいまいちだったし。クレイフィギュアを一体一体ちまちま動かして作ったことを考えると、すごいことはすごいに違いないんだけど、アードマンのそれまでの短編に見られた皮肉や毒がほとんど感じられず、一時停止してじっくり眺めたくなるような細やかな映像も見当たらない、なんとも大味な印象だったんだよね。アメリカの大手と組んだりなんかするから…と、ちょっと苦々しく思った記憶あり。

今回の“Curse of the Were-Rabbit”も、イギリスの予告編 を見ると、微妙な雲行き。長編だから、ストーリーが複雑になってキャラクターも増えるのは当然なんだけど、個人的に、このシリーズにはウォレス以外の人間キャラは出てきてほしくなくて。前作“危機一髪”に出てきたウェンドレンが自分には限界ライン。大勢がわさわさ動いていると、クレイアニメーションならではの動きに注目できなくなって残念だし。それ以前に、ウォレスとグルミットのふたりの世界を誰も邪魔しちゃダメだから(笑)

ふたりがキャラクターとしてこれだけメジャーになっちゃった分、毒気が抜けてしまってないかも心配だ。グルミット、アイドルになっちゃいけないぞ。プッチンプリンのCMみたいのは勘弁よー。

とはいえ、ペストがテーマで、なんか気持ち悪いウサギが出てくるあたり、ダークな雰囲気は健在っぽいし、グルミットがベジタリアンになったという設定はかなりツボ。楽しめる作品に仕上がってるといいなぁ。

と、終わろうとしたところ、かなりショッキングな情報が。

8/11付Jim Hill Media によると、アードマン/ドリームワークスの次回作はCGアニメーション!?

ストーリーはなかなかおもしろそうだし、キャラクターの造形はいつものアードマンっぽいんだけど、クレイモデルを動かすかわりに、CGとは…。これでクレイアニメーションをやめちゃうということではないんだろうけど、それにしても裏切られた気分。ある意味、ディズニー(WDFA)が手描きアニメーションを止めたと聞いた時よりショックかも。今の時代、1日がかりで2、3秒分しか撮影できないクレイアニメーションじゃ確かに商売にはならないんだろうけど、それを貫くアードマンのイギリス職人気質が好きだったのにな。いくら見た目を似せても、人間の手で動かしていくあの感覚はCGじゃ再現できないはず。

なにもかもCGの時代なんて、つまらんですよ…。

“ゴーストワールド” by ダニエル・クロウズ

先日はまった映画「ゴーストワールド」の原作コミック(“Ghost World”by Daniel Clowes)を読んでみた。
blg9.jpg


…なんかこれ、ヤバイんですけど。なんか、気がついたら号泣してたんですけど…。

今までアメコミ=ヒーローものという先入観を持ってたけど、こういうのもあるんだ。これというストーリーがあるわけでもなく、映画では最初の方に描写されていたイーニドとレベッカのだらだらした日常がひたすら綴られてて。最後の2章くらいで急に切なくてたまらなくなって、泣かされた。

映画よりもある意味グロテスクだけど、普通にダメな女の子たちの話って感じで、親近感が沸く。だからよけいにヒリヒリする。なんで10代の子たちの話にこんなに共感できちゃうんだろう、と思っていたら、イーニドの生年月日が出てきて、納得。思いきり自分の同世代だった。

映画でブシェミが演じたレコード男とか、ヒッピーあがりの美術講師とかの大人たちが出てこないかわりに、イーニドとレベッカの友情にもっと重点が置かれていて、彼女たちの視点が貫かれてる。“ゴースト・ワールド”というひとつの世界に、コミックと映画ではちょっと別の角度から光を当ててるのね。作者ダニエル・クロウズが映画の脚本にも参加しているだけあって、それぞれの表現手段にぴったりな光の当て方がニクイ。すごいなダニエル・クロウズって。他の作品も読んでみたくなってきた。

エピソードはかなり変えてあるんだけど、すごく細かいところで、コミックから映画に採り入れられた要素があったり、両方知ってこそのおもしろさも。道端に落ちてるGパンとか、“スマイル&リボン”のレコードとか、いかにも映画的だと思っていた小道具が原作にすでに登場していたのは意外だった。

登場人物も、イメージそのまんまに映画化されてるんでびっくり。イーニド役のソーラ・バーチなんか、コミックに似すぎで怖い。レベッカは、コミックの方が好感を持てたんだけど、映画では出番が削られていたからかもしれないし、個人的にスカーレット・ヨハンソンがいまいち好きになれないせいかも。あと、女優志望のダサい同級生とか、50年代風ダイナーの変なウェイターとか、細かいキャラがそっくりで笑った。イーニドのお父さん役のボブ・バラバンも、外見はちょっと違うけど、頼りない雰囲気はよく出てたな。

しかし、一番衝撃だったのは、影の薄かったブラッド・レンフロの役が原作ではもっともっと重要なキャラだったこと。ブシェミにおいしいところ取られたんかい、レンフロ…(涙)

クリス・サンダース伝説

クリス・サンダースは、期待を裏切らない人だ。

天才的なストーリーアーティスト/ディレクターとして「ムーラン」や「リロ&スティッチ」を世に送り出し、ディズニーファンの期待に応えた、という意味ではもちろん、彼自身のパーソナリティが、リロ&スティッチの生みの親はこんな人であってほしい、というファン心を満足させてくれるという点においても。

会ったこともない人についてこんなふうに言うのもなんだが、彼にまつわるエピソードを見聞きするたびに、この人は本当にリロたちの世界に住んでいるキャラクターなんじゃないか、と思ってしまう。とりあえずリロやスティッチが彼の分身であることは、疑いようがない。(本人曰く、彼の分身はリロで、スティッチは彼の妹がモデルなんだそうだが。)

例えば…マウスウォッシュで鼻の穴を洗ってしまうクリス・サンダース。(よい子は真似してはいけません。)相棒ディーン監督のお誕生日に、わざと小さすぎる蛍光色の海パン(&ディーンさんがそれを着ている予想図)をプレゼントしちゃうクリス・サンダース…。

そんなサンダース伝説に、新たなエピソードがまたひとつ。LaughingPlace.comの新コラム、“セレブが語るディズニーパークの思い出”の栄えある第一回目に選ばれたクリス・サンダースが語った、初めてのディズニーランドの思い出。

おばあちゃんたちに連れられ、はるばるコロラド州からディズニーランドにやってきた7歳かそこらのクリス少年。最初にパークを目にした瞬間、興奮のあまり吐いたそうだ。(記事は、ご丁寧に本人の声による証言つき)

ああ、クリス!おお、クリス!あなたはどうしてそんなにクリス・サンダースなの!?

だからなんだ、という話だけど、猛烈にツボなんですけど。ある意味、この頃からスティッチの習性を身につけていたのね(笑)

そんなクリス監督の最新作「アメリカン・ドッグ」も、順調に製作が進んでいるもよう。数日前のJim Hillの記事に、新しいコンセプトアートがいくつか掲載されていた。今までのCGアニメーションからは想像がつかないようなタッチで、独特の世界観を持っていそうで、ハチャメチャな設定っぽくて、主役のワンちゃんがキュートで…こちらも期待大。

ジオラマフィギュア

サークルKサンクスで、コカコーラ社製品の500mlペットボトルにディズニーチャンネル関連のフィギュアがついているキャンペーン実施中。ミッキー仲間、プー仲間、リロ仲間の全12種類。

TVシリーズのリロ&スティッチは自分の中で対象外ではあるんだけど、写真で見たらリロもスティッチも映画の頃のデザインでかわいかったので、欲しくなって行ってみた。

しかしこれが、中身の見えない袋入り。当てモノ系に弱すぎることが過去に充分すぎるほど実証されている(ハッピーミール、ガチャポン、チョコエッグ…涙)自分には厳しいな~と思いつつも、飲み物なら買っておいて困らないからいいや、と軽い気持ちで、とりあえず3本購入。触って選ぶほどの気合もなく、手前から3本。

家に持ち帰って開けてみると、なんといきなり、リロ!めったにない幸運におののきつつ、(これでスティッチが出なくて、ひと夏分くらい買いまくる展開になったりしてね…)と、つい暗い方向に考えながら2つ目を開けると、なんとなんとスティッチ!!どうしちゃったの私?ささやかなことだけど、自分にはあり得ないツキにびっくり。

本当は、あとピンクの子がいて3つでステージになるんだけど、最初から欲しいと思ってなかったし、ふたりだけでも不自然じゃないので(というか自分基準ではふたりだけのが自然)問題なし。3本目は、ミニーちゃんだった。これがリスだったら完璧だったけど、そこまで運がよかったら怖くなりそうだし(小心者)調子に乗って買い続けると泥沼にはまるに違いないので(過去からの教訓)、これで終わりにしよう。

ちっちゃいけどかわいいなぁ。わーい。

blg10.jpg
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。