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Storytellers Cafe

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引越し

以下に移り住むことになりました。

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「太陽に恋して」

…1ヶ月以上投稿がないとトップに広告が出てしまうというのは、元々1ヶ月に1、2回書けばいいやというスタンスの者にとっては余計なプレッシャーをかけられてるみたいでなんか嫌なんですけど。ブログ引越し考えるか。しかし面倒だなぁ。…愚痴ブログになったんかここは。

DVD化されないのかしらと思っていたらいつの間にか出ていた、ファティ・アキン監督の「太陽に恋して」(Im Juli.:2000年独)。

「クロッシング・ザ・ブリッジ」「愛より強く」を観て、私はこの監督とはあまり相性が良くないらしいと気づいたんだけど、それでもこの作品はどうしても観たかった。理由はこれだけ。「黒猫・白猫」のイダねーちゃんが出てるだよ。イダねーちゃんことブランカ・カティチ、今一番好きな役者さんの一人です。流石、こういうところは外さないファティ・アキン、期待通りの使い方をしてくれました。ひでぇ役だけど。初登場シーンから、“EX”YUの殴り書きも眩しいおんぼろヴァンを飛ばしてやってくる姉御、かっちょええー。同じくブランカ・カティチ目当てで観たアンソニー・ミンゲラの「こわれゆく世界の中で」に心底がっかりさせられた後だけに、アキン監督のサービス精神は相当うれしかった。(…姉御の登場シーンでBGMがウッハッとか言ってるのはいささかやりすぎな気もしましたが。)そんな姉御の相方としてちょろっと出てくるのがビロル・ユーネルというのがこれまたツボすぎ。顔見せ程度の端役なんだけど、ファティ・アキン、絶対この2人が一緒にいる画が撮りたくてキャスティングしたよね。何なのこの無敵ツーショット。

本筋は、かなりベタな青春系ラブストーリーなんですね。個人的には、主演のモーリツ・ブライプトロイも別に好きじゃないしヒロインにも共感できないし、それよりイダねーちゃんとビロル・ユーネルの話の方が気になって仕方ないわという。なんか、スタイリッシュな演出のわりにストーリーが王道だったり、都合のいい展開が多すぎるのが正直微妙だった。そもそもヒロインの人物設定にリアリティが感じられない恋愛ものって無理かも。「愛より強く」のリスカ女の飛ばしっぷりはあり得なかったが、今回の7月太陽さんも…ちょっとなくないか?こういう現実味のない女の子像って、男にとっての一種のファンタジー?

この作品で、自分がファティ・アキン作品の何が苦手なのか、ちょっと分かった気がする。わざとらしいんだ。例えば音楽シーンが映画の流れをぶちっと止めて、さあ今から歌いまっせと出てくる感じ。幻想的な浮遊シーンが文字通り作中で浮いちゃってる感じ。それから、全く泥臭さのない作風のくせに、THAT'S エキゾチック!みたいな要素をよいしょと入れてくる感じ。何よりそのわざとらしさを全て計算済みで演出しているのが伺えるところが、違和感を覚えるというか、どうも自分の肌に合わないみたい。センスがいいのは認めるけど。ってなぁに上から目線な言い方してるんだか。どういうことこれ。

思うに、今最も有望な若手監督だとかいう世間の手放しの賞賛に少々気味の悪い感じがしつつも、これから間違いなくもっと大きな存在になっていく映画人だというのは自分も納得できるからこそ、厳しい目で見てしまうのかもしれないな。なんだ、嫌味な評論家か私は。だってねぇ。なんだかんだ言って、ファティ・アキンの新作が封切られたら、たぶん観に行くもんなぁ。書いてるうちに、この作品だって結構楽しんで観てた気がしてきたよ。この人の映像のセンスはやっぱり好きだし、多国籍系青春ロードムービーときたら、抗えません。

それにしても、帰り道はどうするつもりなんだ、この主人公。

太陽に恋して太陽に恋して
(2007/09/07)
モーリッツ・ブライプトロイ、クリスティアーネ・パウル 他


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年内はもう映画も観れそうにないので、今年のまとめです。珍しく気になる映画が続々とやってきたわりに、都合が悪かったりで観逃したものが多かった。観に行けたものでは、ずば抜けてコレというのはなかったけど、期待はずれもほとんどなく、平均して良い印象。あえて順位をつけることもないので、心に残った作品名を最後になぜかパネルクイズアタック25っぽく?つなげて文にしてみましょう。「トランシルヴァニア」の「ボンボン」が「サン・ジャックへの道」で見つけた「街のあかり」に照らされた「レミーのおいしいレストラン」。お粗末さまでした。

Have a nice holiday & a happy new year.

USJと京都の旅 3日目

午後の新幹線で東京に帰るので、午前中は近場で観光。

まずは京都駅から電車で2分の東福寺へ。駅からの道が若干分かり難かった。ひとりだったら迷ってたかも。人も少なく、朝の空気が清々しい。ここも紅葉シーズンだったらえらいことになってるんだろうけど、まだひっそりと静寂に…と思いきや、近くの幼稚園が運動会だったようで、境内までにぎやかな声が聞こえてきました。かわいかったから和んだが。

東福寺
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東福寺から歩いて伏見稲荷へ。今度は一本道で分かりやすいが、歩いていても特に見る所はなく、道の狭さのわりに交通量が多いのが難点かな。JR稲荷駅の目の前に、伏見稲荷大社の赤い鳥居が見えてきます。有名な千本鳥居を通って、奥社奉拝所まで行ってみる。ずらっと並んだ鳥居は壮観、というか怖いかも。暗くなってからは絶対通りたくない、昼間でもひと気がなかったら絶対通りたくないわ。鳥居がトンネル状態で続いていてほとんど日陰なので、なんとなくじめっと息苦しい。本当はここからお山めぐりが始まるのだが、時間も根性もないしもういいや、とここで引き返すことに。

伏見稲荷大社
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そうそう、奥社奉拝所には“おもかる石”という灯篭がある。ここで願い事をしてから灯篭の上の石を持ち上げ、予想より軽ければ願い事が叶い、重ければ叶わないというもの。そんなん、めっちゃ重いと予想してから持てば叶うってことじゃん、と挑んだところ…想像を絶する重さで玉砕…。普通に予想がつく重さじゃないですよこれ。せっかく昨日は野宮神社で神頼みしていいことありそうな気がしたのに、もう何も叶わない気がしてきて、すっかり意気消沈。友人たちも揃って玉砕(人のリアクション見てからでも想像がつかない重さってどういうことよ?)、このままでは縁起が良くないので、本殿に戻っておみくじに挑戦。私が引いたのは“向大吉”。なんかすごい良さそうだが、説明を読んだら、「この先も苦難が続くが耐えれば人望は増します」という感じの、全然うれしくないことが書いてあった。厳しー。

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気を取り直すべく、お稲荷さんといえば、ということで駅前でいなり寿司を食べて、京都駅に戻る。最後は駅前の伊勢丹に入っている茶寮都路里へ。祇園の本店よりも穴場らしく、ほとんど待たずに入れた。カウンター席で京都タワーを眺めながら、パフェをいただきました。満足満足。

(左)本場のいなり寿司 (右)都路里のおいもさんパフェ
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修学旅行以来の関西、新鮮で楽しかった。修学旅行で一緒だった友人と再び来れたというのも、感慨深い旅でした。

USJと京都の旅 2日目

大阪から京都へ移動。まずは嵯峨野トロッコ列車に乗るため、JR嵯峨野線の馬堀駅で降りて徒歩でトロッコ亀岡駅へ。一本道で、周りはなーんにもない田園風景。USJから電車で数十分、一転、わびさびの世界です。

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人気があると聞いて、数日前に予約をしておいたトロッコ列車。時間があったら、嵯峨-亀岡間を往復するか、嵯峨から亀岡までトロッコに乗って帰りは保津川を舟下りという選択肢もあったんだけど、今回は嵐山で時間をとりたかったので嵯峨までの片道トロッコで。個人的には、これだけで観光気分を味わえて充分満足。紅葉の時期だったらすごくきれいなんだろうけど、緑の中を通っていくのも爽やかでよかった。紅葉シーズンほど混んでないし、まだ暖かいし。

(左)トロッコ列車 (右)車窓から見た保津川
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嵐山に着いて、とりあえず「嵐山のむら」という甘味処で名物“嵯峨のねぎ焼き”をいただく。九条葱と卵、ちくわ、こんにゃくなどが入ったボリュームのある京風お好み焼き。こじんまりしたお店で、さりげなく坪庭にウサギやリスの置物が並んでいたり。はんなりとかわいらしい雰囲気に、まったり落ち着いてしまった。いい所に来たなぁ。

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渡月橋→天龍寺→竹林の道→野宮神社というコースで嵐山を散策。どこまでも続いて見える竹林が幻想的で、心が洗われるようです。こういう所が身近にあったら、もっと心穏やかに生きられるんじゃないかと。ちなみに野宮神社は良縁祈願で有名な所。神頼み神頼み。

(左)渡月橋 (右)僅かに紅葉…
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(左)天龍寺 (右)由来は忘れたけどかわいい蛙の池
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(左)竹林の道 (右)野宮神社
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最後に、あぶらとり紙でおなじみのよーじやでお買い物して、隣接のよーじやカフェで休憩。初めて実物を拝んだ、名物カプチーノに大はしゃぎ。よく思いついたよねーこんなこと。味は普通だし、地元にあってもわざわざ行かないと思うけど、旅先だとこれ絶対飲まなきゃいけない気分になるわ。グラスやお皿も全部この顔のマークがついてて、別にこのお姉さんのファンじゃないけどなんか楽しかったのでした。しかし飲んでる途中で崩れた顔は、夢に出そうに怖かった…。そういえばここで初めて、このマークってどっかのお姉さんの顔が鏡に映ってるところなんだと気づいた。こんな丸顔の人だったら怖いもんねぇ。

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帰りはJR嵯峨嵐山駅から京都駅に戻り、駅ビルで夕食とお土産探し。京都ってお土産もすごいわ。八ツ橋ひとつとっても、どんだけ種類があるんだと。黒胡麻、栗味、紫芋味、柿味、塩味など、新作が続々。いやー観光地の鑑。

本日の宿泊は、京都駅直結のホテル京阪京都。駅直結と言っても、駅ビルとは反対口でJR線からはちょっと歩くが、手頃な価格を考えたら充分良い立地かと。少し歩けばコンビニもあるし。室内の造りは、昨日泊まった京阪ユニバーサル・シティと同じ系列なので、よりコンパクトになっただけという感じで、清潔感があって快適。ツインルームに3名でもエキストラベッドじゃなくて普通のベッドを入れてくれたり、マイナスイオン水採用とか天井にライトがあるとか、合理的なサービスがうれしい。高級感はなくとも、使いやすさを売りにするというのはひとつの良い方法やね。というか、自分で何もしなくてもきれいな部屋で友人たちとくっちゃべってられるというだけで、充分うれしいわ。ちなみに、本日の窓の外の夜景は“すかいらーくビュー”(友人談)でした。

USJと京都の旅 1日目

突然ですが、秋休みをとって高校時代の友人たちと関西方面に旅行してきました。

3日間で手軽に行ける国内旅行って意外と思いつかない。ああでもないこうでもないと行き先を検討した結果、“ユニバーサル・スタジオ・ジャパンと京都の旅”という、修学旅行かよ、もしくは初めてニッポンに来ました外国人旅行者かよというコースになったわけなんですが、考えてみたら大阪も京都も実際、高校の修学旅行以来。それにも我ながらびっくりしましたが、修学旅行がすでに10数年前という事実にはもっとびっくりだ。さらに考えてみると、新幹線に乗ることも約10年ぶりだったり。普段、毎日同じ電車に乗ってつまんない仕事して変わり映えのない生活を送っているから、いつもと違うことをするってそれだけですごくわくわくするね。久々に、小旅行でこんなに新鮮な気分を味わいました。

初日は大阪、USJへ。テーマパークという所自体かなり久々だったし(最後にTDRに行ったのは何年前だったか…)、できた当初からほとんど興味がなく、たぶん一生行くこともないだろうと思っていた場所。なので、今更ながらへぇーっと新鮮に思うことばかりだったんですが、所感としては…その1。テーマが不明。そもそもユニバーサル・スタジオって何?という超初心者な疑問から入ると、まあユニバーサル・ピクチャーズの映画作品をモチーフにしたテーマパークなんだろうな、というのが普通に思いつくことで、たぶんそれで合っているんだろうけど、それにしちゃあ「オズの魔法使」は確かMGMだし、「シュレック」はドリームワークスだし、セサミ・ストリートとかスヌーピーとか、ハローキティとかまで出てくるともう映画ですらないというか。わからん…。その2。意外と混んでた。すみません、今でもそんなに人気のあるスポットだと思っていませんでした。しかも海外からのお客さんも多かった。その3。金がかかる。TDRでいうファストパス的なものが有料っていうのは驚いた。ショーも一番いい場所は有料エリアだったり。まあ、朝ダッシュとかと比べてどうよと考えたら、この方がスマートな方法なのかもと思うけど。個人的にはお金を払ってまでは、という感じだったので利用しませんでした。それにしても、スヌーピーとの写真撮影が有料とか、チュロスが380円は高すぎよ~。その4。意外と狭い?あくまで感覚の問題だけど、一周歩いてもそんなに疲れなかったというのと、エリア数が多いわりにひとつひとつが小さくてごちゃごちゃした印象を受けたので。

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というわけで、10時半頃辿り着くと予想外の混みっぷり。まあ日曜日だし、天気いいからね。ハロウィーン期間中だったらしく、カボチャの装飾だらけになっていました。とりたててアトラクション制覇などという目的もないので、スヌーピースタジオをうろついてみたり、最初からまったりモード。いやあ、自分の好きなキャラクターとかがなくて興奮しないで済むテーマパークっていうのも気楽でいいね。

スヌーピー・スタジオ
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今回唯一目的らしい目的だったのは、ランド・オブ・オズのライブショー「ウィケッド」(カタカナ表記に違和感あり)を見ること。初回30分前にはりきって並んだが、見る位置を選ばなければ直前でも余裕で座れるくらいだった。内容は、ブロードウェイミュージカルの特別版ということで、30分程度で一通りあらすじをやっちゃう感じ。正直、かなりの部分を脳内で補わないと納得できない展開だったが、原作読んでみようかなぁとか、ああ私ってそういえばミュージカル好きだったよな、と思いました。音楽はあのスティーブン・シュワルツ。出演者も歌が上手。だがしかし。なんで英語と日本語ちゃんぽんなのよ~。外国人キャストと日本人キャストが共演している時点で嫌な予感はしたけどね。(英語部分は一応字幕つき。)これじゃまるで懐かしの“ホール・ニュー・ワールドbyピーボ・ブライソン&杏里”だよ…。どっちかにしろよどっちかに。

(左)ランド・オブ・オズ (右)「ウィケッド」入口
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動揺したあまり、その後「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と間違えて「バック・ドラフト」に入っちゃったよ。違いすぎだよ。内容は、すごかったけどこういうの好かんけど間違えた自分がいけない。外に出たら、「ソルシエ」というハロウィーンのショーをやっていたので遠巻きに立ち見する。出演者が体張ってるわりに遠くから見ている分には面白くなく、途中で撤退。

(左)「ソルシエ」 (右)セサミのフォトロケ
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いったんスタジオの外に出て、ユニバーサル・シティウォークへ。舞浜のイクスピアリをもっと庶民的にしたような雰囲気で、大阪みやげ物屋からコンビニや薬局まであってとても便利。食事なども、スタジオ内よりこっちで食べた方が安くておいしそう。人気のたこ焼き店が集結した、たこ焼きミュージアムも楽しかった。

(左)ユニバーサル・シティウォーク (右)「クールデロール」のロールアイス
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(左)たこ焼きミュージアム (右)「くくる」の明石焼
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スタジオに戻り、「ウォーターワールド」のショーを鑑賞。すごかったけどこういうの好かん第2弾。ハロウィーンの仮装パレードが始まり、アトラクションが空いてきたので今度こそ「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」へ。各所にある掲示板で並び時間が確認できるのは便利でいいね。実質待ち時間10分ほど。ちなみに、この日掲示板で見た待ち時間は大半が平均50分ほどで、最新アトラクションの「ハリウッド・ドリーム」のみ1日中120分待ちでした。

ランド・オブ・オズのマンチキン・キッチンで夕食。いわゆるファミリー向けバフェテリア。ランド・オブ・オズといっても、マンチキンの国とエメラルドシティしかない狭いエリアで、ショーの終わった夜はちょっと寂しい感じです。空いててのんびりできてよかったけど。

(左)マンチキン・キッチン (右)スペシャルメニューらしきもの
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夜のランド・オブ・オズ
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夜のメインショーらしき「ピーターパンのネバーランド」が行われる中央のラグーン前に行ってみると、30分前でかなり後方まで道が埋まっている。仕方なく座ってそこから見ましたが…これね、もう少し遠くからでも楽しめるようにした方がいいと思うの。ほとんど何が起こってるか分からんかったよ。ちゃんと見たけりゃ有料エリアに行けってことなんでしょうか。ピーターパンがやたら上空を飛んでたのはすごかったが…。

(左)ピーターパン、こんな程度しか見えません (右)E.T.アドベンチャー
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ショーが終わるとそのまま帰る人が多いようで、エントランス付近が大混雑。ほとんど待ち時間なしで「E.T.アドベンチャー」へ。自転車型ライドでE.T.の故郷の星に向かうというアトラクションで、ちゃんと世界観があって後味もよろし。友人は「こんな星まで連れて来られて終わりじゃ帰りはどうすんのかね~」とぼやいていたが、地球までチャリで帰るんだよチャリで。ここだけの話E.T.というとどうしても「UFO少年アブドラジャン」を連想してしまうので、最後にE.T.にはぜひアブドラジャンの名前を呼んでほしかったのだが、係の人に「お名前は?」と聞かれて「アブドラジャンです!」と申告する勇気は私にはありませんでした。誰かやってくんないかな~。まあどうでもいいか。

本日の宿泊は、オフィシャルホテルの京阪ユニバーサル・シティ。シティウォークに直結しているので楽々。オフィシャルの中では格安のホテルなので期待していなかったけど、最上階の部屋でUSJの夜景が見渡せたし、室内もきれいで快適でした。


(左)ホテルのフォトロケ (右)アメニティもウッドペッカー
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(左)ツインルーム (右)窓から見た夜景
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「ボルベール<帰郷>」

ボルベール<帰郷>」(Volver:2006年西)を観てきた。観逃したと思っていた作品は、下高井戸で観るに限ります。

ペドロ・アルモドバルの映画を観るのは「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」に続き3作目。たぶん、この監督の中ではソフトな部類の作品しか観ていないんだろうなと思うが、3作通して実感するのは、ストーリーテリングの巧みさと、表面上の明快さとは裏腹に、人間のどろどろした部分が渦巻くような奥底。

(以下、ネタバレあり)

この作品、全国公開時に観逃した理由のひとつは、ちらっと見聞きしたあらすじがひっかかってしまったためだった。“亡くなったはずの母親が現れる…。”私はいわゆるゴーストもので泣かせるストーリーが大嫌いなのだ。死んでしまった人にまた会いたい、誤解を解きたい、できることならもう一度やり直したい…ひとのそんな切実な思いを利用して安易に泣かせようとする映画が嫌なのだ。現実には、死は絶対的なものであり、いつ訪れるか分からないものであり、取り返しのつかないものだというのに。死んでしまった人が戻ってくることなんて決してないというのに…。だから、序盤は、映像に引き込まれながらも、どうなのかなぁともやもやした思いがまとわりついていたんだよね。ところが、これがねぇ。違うんだもんね。いやあ、母親役のカルメン・マウラがあんな笑っちゃう姿で出てきた時から何か違うなとは感じていたけどね、なるほど納得。

このストーリー、文句なくよくできている。脚本に隙がないというか。観終わった後に、そういえばアレは何だったの?アレはどうなるの?という映画も少なくない中、伏線の全てがきれいに処理されていき、気持ちがいいことこの上ない。見せ方も巧いよね。なかなか複雑に入り組んだ人間模様が展開されていくのだけれど、ごちゃごちゃした分かり難さが全くなくて。観ている側に、自然と少しずつ真相が分かってくるような仕組みになってる。程よいユーモアの効かせ方もいい。元々激しく重い話なんだけど、エグくなるギリギリのところで、飄々としたおかしさがこみ上げてくるような。大体、死んだはずの母親の存在に気づくきっかけがオナラの臭いというところからして生活感ありすぎでしょ。

キャストがまた、文句なしの上手さ。主演のペネロペ・クルスは、荒んだ生活でもふてぶてしく生きてる感じが本当によく似合う。(そういえば彼女は「ブロウ」でも、セレブ姿より落ちぶれてからの方がずっとリアルですごかった。)しかし、個人的にペネロペ以上に圧倒されたのは、ご贔屓アレックス・デ・ラ・イグレシア作品での活躍もすんばらしいカルメン・マウラ。この母親役に現実味や説得力を持たせることって、とても難しいはずなんだけど、それを易々とやってのけて笑いまで提供してるんだから、この人は本当に偉大だなぁと。すごいもの見せていただきました。

以上は、この映画の表面的な感想。

実を言うと、それ以上深くは入り込みたくないと、頭の中でブレーキがかかっている。だって、あまり深く考えると、自分自身が抜け出せない深みにはまってしまいそうな生々しさがあって。なんだか、自分が心の奥に追いやっていた嫌な思いまでボルベールしちゃいそうな気がするんだよね。別に自分が、この映画の女たちのように酷い目に遭ったことがあるというわけじゃないけれど。だけど、女であることがそんなにも過酷なのはどうしてよ?女だからって、こんなに重いものを背負って生きていくって…考えたら、やり切れない気持ちになってしまう。

もちろん。この映画に描かれるのは、虐げられた女たちじゃない。どんな状況でもしたたかに生きていく女たちの、生命力を讃えた作品。だけど、息苦しく思ってしまうのは、“アルモドバル映画の女たち”が強いだけでなく、“女という存在”そのものが、かように強くたくましいとアルモドバルが信じ込んでいるように感じられるところで。一応女のはしくれである自分としては、これには居心地が悪くもなる。女だからってどんな目に遭っても強く生き抜けるわけじゃないし、女がみんな連帯して生きているわけでもありませんって…。アルモドバルの押しの強い女性讃歌には、強く生きられなくてゴメンナサイ、といたたまれない気分になってしまうのだ。

心に残るのは、作品の主題ともいえる“Volver”が歌われるシーン。偶然にも同年公開されたアキ・カウリスマキの「街のあかり」で、やはり印象的に使われていた曲。同じ曲でも、それぞれのカラーに染まってこんなに印象が変わるもんだなあ。

「I WISH...」

ウズベキスタン映画祭で「I WISH...」(1997年ウズベキスタン・日) という映画を観てきた。

この映画祭のことは偶然知って、奇特なイベントがあるもんだなぁと。ウズベキスタン映画といえば、なんといっても「UFO少年アブドラジャン」があるじゃん。ていうかそれしか知らないジャン。映画祭をやるくらいだからきっと他にも有名な映画があるんだね、と思って調べてみたら、やっぱりメイン?はアブドラジャン…。しかも、同じズルフィカル・ムサコフ監督の他の作品も上映されている、ということでちょうど観てこれたのが、NHKが出資したとかいう「I WISH...」。

(以下ネタバレあり)

なんだろうこれ。「アブドラジャン」の成功に乗っかった二番煎じなのか?それとも、ムサコフ監督はこういう映画しか撮らない人なのか。「アブドラジャン」ではUFOという名の鍋が堂々と浮遊していたが、今回は皿が飛びました。まんま、皿。ふとしたきっかけで、願い事を実現させる特殊能力を持っていることに気づいたおじさんの不思議なお話。いってみれば、UFO少年がUFO中年になっただけのような。どこまで天然なのか測りかねる脱力なノリで、どんなに話に無理があっても何のその。のんびり突き進むゆるゆる展開。

しかし、いちいち笑いのツボにはまった「アブドラジャン」と違って、本作はなんか笑えなかったのが残念。「アブドラジャン」の衝撃は大したもんだったから、どうしても二作目は新鮮さが薄れるからかもしれないけど。こう言ってはなんだが、ネタに若干あざとさが感じられてきちゃって、ツッコミを入れる気も薄れるというか。そもそも「アブドラジャン」は、スピルバーグのETへのオマージュという壮絶にバカバカしい前提が効いていたんだけど、本作にはそういう設定上のおもしろさがないしね。あの驚異のローテク映像がほとんど見当たらなくなってしまったのも痛い。バックについてるのがソ連軍かNHKかの違いですかね…。

お話は意外とシリアス。望みをいくらでも叶えることができるという、ほとんど全能の力を持っていることに、ある日突然気づいてしまったおじさん。(それまでの人生でなぜ気がつかんかったんかい!と、ここは軽くツッコミ。)そんな能力があったら人生バラ色やりたい放題、かと思いきや、いろいろ悩みが出てくるんだよね。人の気持ちや生命まで操れてしまうことへの倫理的な抵抗感、世界中で起こる不幸を未然に防がなければという重たい義務感、身近な人をなかなか幸せにしてあげられない歯がゆさ…。特殊な力を持っているが故の哀しみ、というのは「アブドラジャン」でも描かれていましたが、本作はそこがもっとクローズアップされた感じです。個人的には、友人の役者の恋を絡めたあたりがベタなメロドラマみたいでどうかなぁと思ったけど。当初のノリからは想像もつかない辛気臭さで、だんだん誰が主人公だか分からなくなってくるし。

といっても。いろいろぼやいてはみたけれど、この映画、充分楽しめたし、全然嫌な感じはしなかった。とにかく、おじさんがいい人だから。願いが叶うことに気づいてまずやることが、家族や友人やご近所さんの望みを聞いて回って、どうしたら幸せにしてあげられるか考えることなんだもの。あれが欲しい、これが欲しいなんてまるで頭に浮かばない。ちょっとお金も要るな、と一度はお金を出現させてもみるけれど、それだって、お祝いごとが多いからね、なんていう理由。まるっきり無欲の人なのだ。それがいかにも当たり前のように描かれていて、わざとらしさがないところがすごい。望みを聞かれた側も、お前が健康で幸せなのが一番とか、まずはお前をもてなす酒と料理が欲しいとか、普通に言うんだよ。これだけでもう、ウズベキスタンって本当にこんないい人ばっかりなのかもという気がしてしまう。ムサコフ監督も、相当いい人なんではないかと。

映画は、そんな無欲のおじさんが、自分の少年時代からの夢を実現させたシーンで終わる。初めて自分のためにした、大きな願い事。それを叶えた地で、おじさんは願う。世界平和を、と。この終わり方、普通だったらすんごくわざとらしい気がすると思うが、こんなおじさんに言われたら素直に感心しちゃうのだ。心が洗われるようで、なんだかんだ、ええもん見せてもらったなぁと。

そうそう、このおじさん、東京の地震と津波も防いでくれたらしいですよ。ほんとにいい人だ。
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